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多種多様な研修を取り扱っております。
リーダーには様々な役割があると思います。働きやすい環境をつくるためのリーダーの役割について言及している『静かなリーダーが心理的安全性をつくる』では、その役割の1つとして「(リーダー自身または組織が)進化しようとしていることを感じさせること」が挙げられており、この役割が幸せに働けるメンバーを増やすことに繋がっているという指摘があります。
組織にも自分にも進化を感じられないことがストレスの原因になり、「この組織では、自分がやりがいを感じている仕事が期待されていない」「自分がやってみたいと思っていたことも、上司はできないと思っている」等、メンバーが「できそうだ」という感情を失い、組織にいる意味を見失ってしまった事例が挙げられていました。]
この指摘から、「効力感」=「自分(または属する組織)にもできそうだ」という感情を与えることは、リーダーにとって重要な役割であると言えるのではないでしょうか。
但し、この「できそうだ」という効力感を与える役割は、リーダーだけが受け持つものではないと思います。
そもそも、「リーダー」と「リーダーシップ」という言葉は混同されやすいですが、リーダーシップとは、役割としてのリーダーだけが発揮するものではなく、「人を動かす力」、かみ砕くと「周囲に対する良い影響力」と言えるものです。
私は弊社(NEWONE)で働く2年目社員ですが、若手社員の目線からすると、この「できそうだ」という感情を与えることこそ、若手がリーダーシップを発揮するうえでまず第一にできることなのではないかと考えています。
というのも、自己効力感を持つためのプロセス(下画像)から考えたときに、なんでもできるように見えるリーダーよりも、まだ未熟でできないことも多い若手のほうが、「あの人がやっているなら私もできそう」と感じてもらいやすいと思うからです。
とはいえ、若手ができることは限られているので、「周りに影響力をもたらすほど、できることがない」と思う若手の方もいると思います。若手が周囲に効力感を与えるためにためにまずできることは、発信機会を増やすことです。自分の想いや実は頑張っていたこと等、ひそかに自分のうちに秘めていることを発信することで、予想以上の周囲への影響があると思います。
また発信することは、こちらの記事にも記載している通り、巡り巡って自分が活躍しやすい環境を創ることにもつながります。弊社では「やりきり宣言」というチャットルームがあり、特に若手メンバーが頑張りたいこと(周囲の支援を得ながらやりきりたいこと)を発信しているのですが、この投稿によって、発信した本人の意欲向上だけでなく、発信を見た人も「なんだかできる気がする」「頑張ってみようかな」と、進化や成長に対して前向きな気持ちになることが出来ています。手前味噌ですが、この取り組みは若手が「効力感を与える」というリーダーシップを発揮することに繋がっていると思っています。
リーダーシップはリーダーのものだ、と他人事にするのではなく、「効力感を与える」ことから、リーダーシップの第一歩目を踏み出してみてはいかがでしょうか。