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多種多様な研修を取り扱っております。
新入社員研修で必ずと言っていいほど扱われる「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」。
ですが、ホウレンソウの重要性・必要性を伝えはするものの、いざ新入社員が職場に配属されると、
・現場から「今年の新入社員はホウレンソウがイマイチなんだけど、、」と悩みの声が出る
・新入社員からも「先輩・上司からもっとホウレンソウをしてほしい、と言われたんですが、自分はある程度しているつもりなんですよ。」と相談される
多くの企業様でホウレンソウに関するお悩みの声が聞こえてきます。
本記事では、ビジネスシミュレーションを実施した際の受講者の声から、上司・先輩の期待と新入社員の考えていることのギャップや、新入社員に伝えるべきホウレンソウのポイントは何か、を紐解いていきたいと思います。
ビジネスシミュレーションで聞かれた新入社員の声
「シミュレーションの中でホウレンソウするなんて、普通にできると思っていた。」
ビジネスシミュレーションの前日の研修でも「ホウレンソウ」について学び、各受講者がホウレンソウの重要性を理解し実践しようと意気込んでいたものの、いざシミュレーションになると求められているホウレンソウができなかったと語る受講者が多くいました。
シミュレーションだけではなく、実際の現場でも同様の事象は起きているのではないでしょうか。ホウレンソウはできると思っていた新入社員が、現場を想定したシミュレーションでホウレンソウを実践することが難しかったのはなぜでしょうか。
よくある要因① ホウレンソウすることに心理的ブレーキがある
新入社員が業務に慣れていない中で、目の前のタスクを進めることや問題を解決することに囚われ、精神的な余裕がなく、ホウレンソウ自体の優先順位が下がってしまっていたこともホウレンソウができなかった原因の一つとして考えられるものの、実際はどうでしょうか。実際のところ、余裕があったとしてもホウレンソウができておらず、ホウレンソウに対する下記のような「心理的ブレーキ」があったのではないでしょうか。
上記のような心理的ブレーキがある際、本人は“無意識的に”ブレーキを感じていることが多くあります。
先輩・上司の立場としては、新入社員にホウレンソウに対するどんな心理的ブレーキがあったか自覚してもらうことを促し、その感情を上司・先輩に伝えてもらったり、ブレーキを弱めてみないか提案したりすることが、当たり前にホウレンソウができるようになる第一歩になります。
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よくある原因② ホウレンソウを一括りで捉えてしまっている
上記の心理的ブレーキの他に、ホウレンソウができなかったもう一つ要因として、ホウレンソウを一括りに捉えてしまっていることが考えられます。例えば、新入社員としては
「自分としてはホウレンソウができているつもりだったけど、何が良くなかったんだろう」
と考えており、自分自身ではイマイチ何が問題だったのか分からないことがあります。この状況のフタを開け整理してみると、自分が知らない知識や困ったことがあれば「相談」できるが、どういった進め方で、進捗はどうかという「報告」はできていない、と明らかになった、というケースをよく耳にします。つまりは、ホウレンソウを一括りで捉えてしまっているがゆえに、何が原因かがあいまいなままになってしまっていた、というケースでした。
このようなホウレンソウを一括りにしてしまっているケースでは、
報告:指示された人に進め方や進捗を伝える
連絡:その情報を知らないと影響する人に情報を共有する
相談:専門性や経験のある人からアドバイスをもらうこと・自分だったらどう考えるかを伝えて確かめること
のように報告・連絡・相談ごとに「伝える相手の属性」「伝える情報」を新入社員とすり合わせ、ホウレンソウができなかった原因の解像度を高めて振り返ることが有効です。
シミュレーションの振り返りでも、
「自分たちができていなかったのは、相談ではなく、報告だったんだ」
と気づき、受講者の皆様がどんなホウレンソウを期待されていたか、を整理していました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本記事が、新入社員の方とともにホウレンソウがなぜできなかったのかを考えるきっかけに、そしてその要因を特定して改善するきっかけになっていましたら幸いです。