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継続的な組織のエンゲージメントを“職場の環境改善”で高められた理由

継続的な組織のエンゲージメントを“職場の環境改善”で高められた理由

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著者

降籏 光星

著者

降籏 光星

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手の育成体系作りから管理職主導の組織開発等幅広い階層を支援している。また、一般企業だけでなく大学でもキャリア自律をテーマに支援をしている。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

昨年から、とある企業様から組織のエンゲージメントを高めていくプロジェクトのご支援をさせて頂きました。

エンゲージメントサーベイも実施されている中でスコアがなかなか上がらない項目があり、組織課題として問題意識を持っているので何とか解消できないかという相談でした。

上記のエンゲージメントに関する問題は業種問わずお悩みの声として頂くことが多く、実際に以下の様な悩みを抱えている担当者様も多いのではないでしょうか。

・結局従業員一人ひとりのモチベーションや意向に関わっているのでどうもできない…
・サーベイを開示しても現場管理職から通知表を渡された感覚で受け取られてしまい上手く活用できている気がしない….
・そもそもエンゲージメントという言葉が社内に浸透していない…

等、職場で組織エンゲージメントに向き合っている方々はさまざまな難しさを抱えています。

エンゲージメントの向上において、職場の管理職・メンバーの視座を高めることが必要であるという意見が出てくることが多いですが、今回のご支援の中では、どちらかの視座を”高める”ではなく”合わせる”事をメインテーマとさせて頂きました。

実際に現場のメンバーの方々にお集まり頂き、対話ワークショップ実施致しました。

その結果、明らかに経営層と現場の方々の見ている視点が異なっている事が分かりました。
現場のメンバーが経営層に求めていた事は、「同じ会社の社員として分かってほしい」という1点のみでした。

上記を踏まえ、経営層の方々は現場に自ら足を運び、現場の方々に直接話を聞き、具体的な職場の環境改善に至りました。
この打ち手によって、長年、上がらず悩んでいた項目のスコアが明確に上昇し、双方がお互いの事を想い、結果的にエンゲージメントを高めることに繋がりました。

組織開発とはこのお互いの認識のずれを解消する事であり、根本的な改善は実はすぐにでもできる”対話”というアクションである事を再認識しました。

見ている物が同じでも見ている場所が異なると全く違う物に見えます。

視座を高めるという事ももちろん重要な事ではありますが、まずはお互いが何を見ているのか”合わせる”というアプローチから始めてみるのはどうでしょうか。

一番簡単なアクションですが、組織ではないがしろにされがちな点であると思います。
改めて組織開発の難しさと面白さを感じる経験でした。