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OJTトレーナーが“自社の”“今年の”新人を育成するポイントとは?

OJTトレーナーが“自社の”“今年の”新人を育成するポイントとは?

<a href=桶谷 萌々子" width="104" height="104">

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。キャリア自律の育成体系構築や、管理職のマネジメント強化施策など幅広く支援。また、組織開発の一環としての社内イベントの企画・運営を行う。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日、OJTトレーナーの方々に向けた育成力強化研修を、オンライン形式で実施させていただきました。新人育成にとって欠かせない存在であるOJTトレーナーの育成は、新人育成設計とともに連動して考えられている会社様が増えてきた印象です。

今回は「“自社の”“今年の”新人の特性に合わせたかかわり方とは?」について考えていただく時間を中心に扱いました。
「優しく丁寧に指導することはできるが、育成がきちんとできているのか?」を悩む方が多い中で、実際に自社の新人研修にも登壇していた講師の声や、ご自身の担当する新人のご経験から、自社の新人の良いところと伸ばすべきところをディスカッションしていただきました。

・指摘した際に「そうですよね」と返事されることが多く、元々分かっていたのか?分かっているふりなのか?と困惑していたが、若手の言葉の使い方の傾向だと分かった。返事として適切な表現だと勘違いしている可能性がある以上、どういう意図で使っているのか本人に確認してあげる必要があると痛感した。
・立場を弁えない突飛な発言や振る舞いに困っていたが、若手の傾向や背景を知ることができたので良かった。

このようなご意見を共有していただくことで、今まで他人事に感じていた若手の傾向を自分事化することができ、「理解して関わる必要があるのだ」という思考に切り替わったように感じました。

また、「育成とは、自身にも向き合うこと」というメッセージからの気づきも大きかったように感じました。
「人に変わってもらうためには、自分が変わる、成長する必要がある」という講師の言葉から

・新人が変わらない、できないというのは自分のとらえ方の問題なのかもしれない
・新人にも“これだから上の世代は…”と思われているかも…

と矢印をご自身に向けた発言が一気に増えたことが印象的でした。

働き方や働くことへの価値観が多様化するなかで、育成はますます難しくなると思います。OJTの方々が、自社の新人の傾向、ひいてはご自身の担当の新人の傾向を理解し、それに合わせた育成をすることはもちろん大切です。

一方で新人側も、OJTがどのような想いを持っているのか、また新人の育成においてどのようなことに悩んでいるのかに目を向けることも大切なのではないかと感じました。互いにとってより良い関係性にしていくためにも、互いが歩み寄って理解することが第一歩であると感じた研修でした。