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テレワーク化で新入社員のマインドをチェンジするには

テレワーク化で新入社員のマインドをチェンジするには

NEWONE事務局

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(株)NEWONEの上林です。
2020年4月の緊急事態宣言から多くの企業がテレワークを実施しました。
その結果、入社したばかりの新人の育成が例年とは異なり、数か月たち課題点も見えてきました。
21年の4月がどのような状況になるかわからない中で、学生から社会人への「マインドチェンジ」を行うために何が大事かまとめてみたいと思います。

毎日の通勤ラッシュがマインドチェンジにつながる???


「例年では、スーツを着て、毎日満員電車に乗る。その行動が”ビジネスパーソンになった”という意識を高めていた」
ある人事の方の言葉です。確かに一理あると思います。

同じ時間に起きる、スーツを着る、通勤をする、社員証を持つ、先輩の働く姿を見る、
そういった日々の何気ない行動が学生時代との違いを生み、自分は学生ではないという意識を作り出していくと思います。

「強制力」というのは人間の意識を徐々に変えていくもの。
なかなか普及しなかった「テレワーク」が、コロナ禍で徐々に当たり前になってきた昨今を見ると、「強制力」の凄さを感じます。

そういった「強制力」が以前よりできなくなった今、その代わりに何を行うべきでしょうか。

「強制力」にフォーカスするのではなく・・


「通勤をする」というような強制力が出来なくなる可能性があるテレワーク。
だから、他の「強制力」を作り出そうという考えもありますが、例えば、「テレワークでも毎日スーツを着る」としたところで、本質的とは言えません。

だからこそ、「強制力」にフォーカスするのではなく、違う方法が重要であり、そのフォーカスすべきものは「価値」に対してだと思います。

ビジネスとは、誰かに「価値」を提供するからこそ「対価」が得られるものである。それが基本構造だと思います。

ビジネス「シーン」を思い出す「スーツ」や「通勤」ではなく、ビジネスの基本構造である「価値」にフォーカスし、そこと向き合い続けることで、ビジネスマインドを高め、学生から社会人へのマインドチェンジを行う。それが大事です。

では、このような環境の中で、具体的に何を意識すれば良いでしょうか。

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新入社員が「価値」にフォーカスするための3つのポイント


まず1つ目は、
ビジネスの基本構造である自ら相手の期待を超えて価値を提供し、仕事が面白いと感じる経験を早期にすることです。
仕事自体に対して後ろ向きである状態では、社会人としてのマインドチェンジはでき難いものです。
導入研修やOJT初期で、そのような経験をプロデュースし、仕事に対して前向きな状態を作ることが大事です。

その上で2つ目は、
提供される側の立場に立ち、価値を受け取る感覚を得ることと、それらを通じて日々行動している自分を客観視することです。
人は一方向からしか見ないと、どうしても自分視点になりがちです。定期的に相手側の立場に立つことで、自分がビジネスの基本を行っているかを振り返ることが大事です。
ロールプレイを行って相手の立場から見てみることや、我々のプログラムで言うと「同期間研修」という同期に価値を提供し、同期が価値を受け取るプログラムがあるのですが、そういった経験を作ることが大事です。

3つ目としては、
新人も受け入れる職場のメンバーもお互いが”対等”であるという前提を持つことです。
この“対等”とは、上司や先輩が迎合するということでは決してなく、新人自体が「自分も価値を提供する存在である」と認識することです。すなわち新人は「与えられるだけの役割」「教えられるだけの役割」ではないという認識を持ち日々を過ごす。この状態になるためには新人だけでなく、上司やOJTトレーナーのマインドも整える必要があります。
上下であるという無意識の前提が、受身を助長している可能性があり、そこと向き合うことが大事です。

一番の本質は何かを見極める


混沌とした時期には、様々なものがそぎ落とされ、何が本質なのかと向き合う機会が生まれます。

こういった緊急事態宣言からのテレワークを体験するにおいて、改めてビジネスとは何なのか、学生から社会人にマインドチェンジするためには何が大事なのか、その本質を見極める必要があります。

まだ見ぬ2021年に向けて、我々NEWONEは、「新人育成はどうあるべきか」と日々向き合いながら、社会全体が大きなチャンスになるよう推進していきたいと思っております。
これからも何卒よろしくお願いします。

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■プロフィール
上林 周平(kambayashi shuhei)

大阪大学人間科学部卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。
官公庁向けのBPRコンサルティング、独立行政法人の民営化戦略立案、大規模システム開発・導入プロジェクトなどに従事。
2002年、株式会社シェイク入社。企業研修事業の立ち上げを実施。その後、商品開発責任者として、新入社員〜管理職までの研修プログラム開発に従事。
2003年より、新入社員〜経営層に対するファシリテーターや人事・組織面のコンサルティングを実施。
2015年より、株式会社シェイク代表取締役に就任。前年含め3年連続過去最高売上・最高益を達成。
2016年、若手からのリーダーシップを研究するLeadership Readiness Lab設立し、代表に就任。
2017年9月、これからの働き方をリードすることを目的に、エンゲージメントを高める支援を行う株式会社NEWONEを設立。
米国CCE.Inc.認定 キャリアカウンセラー