最終更新日:

人生100年時代の若手向けキャリア研修

人生100年時代の若手向けキャリア研修

NEWONE事務局

著者

NEWONE事務局

著者

NEWONE事務局

エンゲージメント向上や人材開発・組織開発全般に関するお役立ち情報やメソッドを発信してます!

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

(株)NEWONEの上林です。
先日初めて、企業内人材育成としての研修において、人生100年時代のキャリア開発プログラムを実施しました。

人生100年時代でよく謳われるのが、「教育→仕事→老後」と言われる3ステージ制がマルチステージ化していくこと、および、それに伴い「1社に定年まで居るのではなく人材が流動化する」という点であり、離職等の観点から企業内で実施するのは難しいかと思っていました。

しかし、実際に行ってみると、参加者がしっかりと内省し、想定以上に所属する企業に対して前向きになる人も多かったです。
そこで、実施した所感をもとに、人生100年時代の若手向けキャリア研修について、大事だなと感じた2つのポイントについてまとめてみたいと思います。

「山登り型」と「川下り型」を深める


キャリア論で言われる2つのタイプ
<山登り型>
自分が目指す目標を決めて、その目標に向かって一歩一歩進んでいく働き方で、到達するためにマイルストーンに落とし、計画を立てて実行していくもの

<川下り型>
明確な目指す目標に固執しすぎず、どんな状況に置かれようと、自分の大切な価値観を軸に目の前の仕事を一つひとつ一生懸命取り組んでいくもの

どちらが正解という話ではないですが、変化が速い時代において、特に20代等の若手の時期は「川下り型」で進んでいくことが望ましいとも言われています。

しかし、この二つを明示して振り返りを行うと、キャリアとは「山登り型」であると捉えている人が本当に多いと感じます。そして、その囚われが本人を苦しめたり、「登る山はこの会社ではない」と捉えてしまっている実情も見られます。

また、上司にあたる管理職に聞いても、自分自身は「川下り型」だと述べながら、部下へのかかわり方は「山登り型」を押し付けてしまっていると言う人も多く、企業内の育成文化において暗黙の「山登り型」が残っていることが垣間見れる瞬間でもあります。

その上で、我々のプログラムでは、「山登り型」「川下り型」それぞれの「成功」と「失敗」、すなわち4つのタイプから自分の特性を振り返っていきます。その中で、「成功」と「失敗」の分岐点に対して考えることが、「選び方」ではなく「日々のスタンスや行動」に向き合う機会となり、本人のキャリアに対する当事者意識を高める機会になることを感じます。

人生100年時代のキャリアにおいて、マルチステージを考える前提として、この「山登り型」と「川下り型」への認識と、どちらが正しいではなく「成功」と「失敗」があり得ることを受け入れることがとても大事であると感じます。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

開催中のセミナーを見てみる

「無形資産」という考え方を深める問い


書籍「LifeShift」において、マイホームや現金といった「有形資産」とは別に、「生産性資産」「活力資産」「変身資産」といった「無形資産」の重要性を説かれています。

この無形資産、自分では認識していると思っている人が多いのですが、改めて明文化したり、整理したり、対話したりすると、新しい気づきを持たれる方が多いです。
特に、想定以上に資産が出てきて、今いる環境に対して肯定的になっていく人を多くみられます。

こういった内省のプロセスの中で、各種「問い」が考えを深めるのですが、実施してみてよかったと感じる「問い」の1つが、「偶然手に入れた資産」か「狙って獲得した資産」かという問い。
「偶然手に入れた資産が多い」といった感想を述べる人も多く、自分自身がまだ狙って切り拓ける余地を感じるとともに、偶然に対して感謝する機会にもなり、自分のキャリアに対して前向きになる「問い」だなと感じます。

マルチステージとなる人材流動化時代、様々なことが出来る可能性があって、従業員にとっては「良い」印象がありますが、一方で、一人ひとりが自律して、自分のキャリアや能力を高めることが大事だという側面もあります。

そこへの意識を高める機会として、「無形資産」と向き合うことと、「偶然手に入れた資産」「狙って獲得した資産」という問いによって深めることが有用であるなと感じる次第です。

一人ひとりが自分のキャリアに責任を持つ社会に


一人ひとりの可能性を切り拓き、自分らしく生きる社会を作ることが我々NEWONEのミッション。

一人ひとりが自分の可能性を切り拓いていくためにも、まずは自分自身のキャリアに対して責任を持つことが大前提だと思っています。

だからこそ、一人ひとりが自分のキャリアに責任を持つ社会に。
これからこの思想を、学生から社会人まで、様々な人に持てる環境を作っていきたいと思います。

◆関連講演

https://new-one.co.jp/work/case-001/


■プロフィール
上林 周平(kambayashi shuhei)

大阪大学人間科学部卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。
官公庁向けのBPRコンサルティング、独立行政法人の民営化戦略立案、大規模システム開発・導入プロジェクトなどに従事。
2002年、株式会社シェイク入社。企業研修事業の立ち上げを実施。その後、商品開発責任者として、新入社員〜管理職までの研修プログラム開発に従事。
2003年より、新入社員〜経営層に対するファシリテーターや人事・組織面のコンサルティングを実施。
2015年より、株式会社シェイク代表取締役に就任。前年含め3年連続過去最高売上・最高益を達成。
2016年、若手からのリーダーシップを研究するLeadership Readiness Lab設立し、代表に就任。
2017年7月、「和×人材育成」をコンセプトにした和の大学株式会社を設立。
2017年9月、これからの働き方をリードすることを目的に、生産性向上やイノベーションなどを支援する株式会社NEWONEを設立。
米国CCE.Inc.認定 キャリアカウンセラー