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新入社員に「相手視点」を腹落ちさせる3つのステップとは?

新入社員に「相手視点」を腹落ちさせる3つのステップとは?

 小関 一矢

著者

小関 一矢

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小関 一矢

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層を支援している。
社内では、チームの組織開発領域を担当し、対話を中心とした取り組みの企画・ファシリテーションを行っている。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

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近年の新人世代は、「自分らしくいること」を大切にする価値観を強く持っています。
その姿勢は素晴らしい一方で、社会に出ると“相手視点”が求められる場面が圧倒的に増えます。資料作成、コミュニケーション、立ち振る舞い、どの場面でも、「相手がどう受け取るか」を意識できるかが仕事の成果を左右します。

しかし、「相手視点を持とう」と教えるだけではなかなか腹落ちしてもらえません。
「なんでそんなことまで考えなきゃいけないの?」「それって自分らしくいられない」
このような反発が起きるのも自然です。

私は、こうした新人に相手視点の重要性を本質的に理解してもらうためには、“自分が他者に与える影響力”を自覚させることが出発点だと考えています。
そして「相手視点」が腑に落ちるプロセス以下の3ステップが必要だと考えます。

ステップ①:人は互いに影響を与え合って生きている、という世界観への合意

まずは、「人は影響を与え合っている」という前提を共有します。

たとえば、身だしなみや表情。自分では「これくらいで十分」と思っていても、他者を見たときには無意識に「頼れそう」「ちょっとだらしない」と判断しています。

このことから、自分も同じように他者から見られているという事実に気づくことが第一歩です。

ステップ②:自分視点のままでいることへの“損失”を実感する

「自分はこうしたい」と自分視点で行動しているうちは、周囲の見え方とのズレが生まれます。そして、そのズレによって信頼を失ったり、チャンスを逃したりします。
その対価を支払うのは自分自身であると理解することが、次の腹落ちのポイントです。

人は影響を与え合って生きているという前提に合意するからこそ、影響の出し方を意識的にコントロールする重要性への腹落ちに繋がります。

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ステップ③:自分がどんな影響を与えたいかを出発点に、相手視点を獲得する

最後に、「自分はどんな影響を与えたいか?」「どう見られたいか?」という自分起点の問いを立てます。ここで重要なのは、相手視点を“我慢”や“迎合”としてではなく、「自分の影響力をデザインするための主体的なスキル」として捉え直すことです。

この視点に立ったとき、相手視点は“押し付けられた行動”ではなく、“自分をよりよく伝えるための選択”になります。

まとめ

この3つのステップを通じて新人は、相手視点とは、「相手のために我慢するもの」ではなく、「自分の影響力を活かして関係をつくる」という発想にシフトし、腹落ちが起こります。

研修ではこのプロセスを体感的に学ぶワークを行ったり、“影響力”に特化したリーダーシップ開発プログラムへと展開することも可能です。

気になる方は、ぜひお問い合わせください。

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