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あらゆる経験を自身の資産に昇華するたった一つの方法

あらゆる経験を自身の資産に昇華するたった一つの方法

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著者

降籏 光星

著者

降籏 光星

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手の育成体系作りから管理職主導の組織開発等幅広い階層を支援している。また、一般企業だけでなく大学でもキャリア自律をテーマに支援をしている。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

8月になり、多くの企業で新入社員フォローアップ研修が実施されています。

私も多くの企業のプログラム開発を担当させて頂き、多くの受講者の方々とお会いさせて頂きますが、「将来が不安で…」や「今後の自分が心配で…」という声を耳にします。

人は目的がない状況では走れない生き物ですが、日々の忙しさに忙殺され、目的を見失い、今の自分に自信が持てなくなり将来への漠然とした不安を抱えます。

少なからず、弊社の若手社員も同じことを思っていると思います。
(私もそうでした)

そして多くの先輩はそんな後輩を見ると「この経験はいずれ自分の為になる」と言います。
(私は多くの人材育成のプロである先輩方に手厚くサポートを頂き乗り越えました。)

ただ、模索中の若手社員は皆様等しく「本当にそうなのか?」と悩みます。

多くの企業の若手社員の方々とお会いさせて頂いた経験を踏まえて、上記に終止符を打つべく、言語化したいと思います。

答えは簡単で、あらゆる経験を自身が活躍する為の資産に昇華できれば良いだけの話です。

人が不安や心配を抱かずにいられる状態は熱中している時か必ず未来に繋がっている道筋が見えて確信している時です。

ちょっとカッコよく言語化すると「過去の再現性ではなく、転用及び未来の具現化」です。

弊社のワークショップでは上記のステップで行動変容を促します。

例えば、私は大学までサッカー部でディフェンダーをしていましたが、こんな経験も自身の資産に昇華し、ビジネスに転用できるのでしょうかを考えます。

私は大学時代ディフェンダーで一番身長が低い状況だったので私よりも背が高くて足の速い選手と渡り合う為に考えた事は「いかに相手にボールが渡らない状況を作るか」です。

これが戦略と呼ばれる物です。

ボールさえ渡らなければ相手と戦う必要がなくなるので、世界は変わります。

ビジネスにおいて自分よりも背の高い人や足の速い人と戦う必要はないのですが、「いかに勝つか」という思考はそのまま確実に転用できこれが資産になる訳です。

「過去の再現性ではなく、転用及び未来の具現化」と記載しましたが、つまるところ、
今の経験が”何に役立つ”のかを考えるのではなく”何に役立てるのか”を思考する事です。

上記の思考を持つ事で、あらゆる経験の見え方が変わり、意味づけが行われます。

テレアポで身に付くのは精神力でも忍耐力でもなく、顔も知らない状態で信頼を獲得する力であり、あらゆる人と短時間で信頼関係を築く力であり、活用する場所を選びません。

議事録作成で身に付くのはタイピングスキルでもなく、相手の意図を瞬時に理解し、他者へ正確に伝える要約力であり、テクニカルスキルからポータブルスキルへ昇華します。

強みは持っている性質を活用できたと実感した時に初めて近くするので、経験を”何に役立てるのか”と戦略的思考を持てばいくらでも自覚でき、それが資産に昇華していきます。

テレアポをテレアポで活かす過去の経験を再現するのではなく、転用し未来を具現化するための武器として活用することであらゆる経験が資産へと姿を変えていきます。

上記の思考をしていくと更に、未来を具現化するために、どの様な資産が欲しいかを考える様になりその為に自ら行動を起こします。これがキャリア自律の本質だと思います。

今手元にある経験が何に活きるかではなく、何に活かすのかという戦略的思考を持つこと、周囲の育成担当者の方々は、いずれ為になるではなく、戦略的思考のサポートをする事でこれまでにないサイクルが生まれると思います。

多くの企業様とご一緒させて頂く中で感じた事を言語化させて頂きました。

今後もワークショップという形で悩める方々が前に進めるご支援をさせて頂ければと思います。