NEWONEは、2018年1月に本格稼働し5年が経過しました。
「new one」という会社名を掲げ、
“あたらしい個人と組織の関係性”
“あたらしいマネジメントの在り方”
“あたらしい新人・若手育成”
と向き合い続けた5年間でした。
テレワークも少し落ち着き、集合研修も増えてきましたが、我々の立場から見える2022年のトピックを整理し、今年2023年に向けて、まとめてみたいと思います。
“キャリア自律”の話が急激に増えた一年でした
弊社も、2021年から法政大学の田中研之輔先生に顧問就任いただきましたが、
2022年は、大手企業を中心に“キャリア”に関するオーダーが驚くほど増えた一年でした。
提唱されているプロティアン・キャリアの中でも語られている通り、キャリアの所有者が、「会社」から「個人」にかわってきています。
この文脈の中での20代の若手研修、30代半ばの中堅研修、シニア層に向けた研修を、1年前には想像できないほど数多く実施しました。
そのような中で、弊社では、
キャリアという曖昧なものを可視化し、かつ具体的な行動の一歩目を支援するために、
現状1000名を超える方々に受講いただき、広がっているところです。
加えて、自社の仕事への意義づけを高めるために、
管理職向けに“キャリア支援力”を高めるマネジメント研修のオーダーも急速に増えました。
管理職の重要性がさらに増すと感じた一年でもあります。
また、最近では、ジョブ型等の流れと連動し、本人に対しても、管理職に対しても、
スキルや強みの可視化というテーマについての依頼も多く受けるようになりました。
タレントマネジメントシステムの導入が進む中、いかに質の高いデータを蓄積し最適活用していくか、
そういった点に向き合う企業が増えてきていると感じます。
“人的資本”という言葉が広がり、向き合い始めた一年でした
少し前から言葉は使われていましたが、
2022年1月に岸田首相が述べられたこともありますし、
2023年から人的資本情報の開示が推奨される流れの中で、
各社が急激に“人的資本”に向き合い始めた一年でもありました。
経営戦略と人材戦略の紐づけや人的資本情報の開示、
また、その人的資本の最大化に向けて様々な情報が広がる毎日でした。
様々な動画コンテンツに出演させていただいた他、
コンサルティング等も実施しております。
また、2022年10月より
「人的資本を活かすための戦略人事の学校」
~学んで終わりではなく実行力の高い人事を育てる~
を開始し、第1期生として15名の方に全6回の学びと職場実践に参加いただきました。
経営戦略と人材戦略の紐づけのポイントや現場を巻き込む際のポイント等、
数多くお持ち帰りいただき、最後の懇親会は非常に活気がありました。
社員のスキルを高める立場である人事自体が、
これからにあった力を高めていくことは必須であると改めて思います。
2023年1月から2期生が開始しますが、
これから多くの方々に価値を提供していきたいと思っております。
“オンボーディング”という言葉がかなり定着化してきた一年でした
人材流動化が加速し、かつ突然の離職も増え、
各社が“オンボーディング”というものを重視し始めた一年だと感じます。
弊社でも先月、立教大学の中原先生にお越しいただき、
というセミナーを開催させていただきましたが、一度だけの新人研修ではなく、一年間を面で設計する大切さや、
やりっぱなしではなく、効果を検証し、迅速に打ち手を打つ大切さが具体化されました。
また、最近では、新卒者や中途入社者のオンボーディングに向けて、
どのようなプロセスを踏むべきか、現場マネジャーはどのように対応すべきかについて、
現場を巻き込み各社に合わせたプロセス設計を行うコンサルティングも開始し始めました。
早速多数のオーダーをいただいており、ニーズの高さを感じます。
また、エンゲージメント向上を狙った弊社のCocolaboというサービスの中で、
新人が主体的に行動できるように必要なアクションをリコメンドしたり、
同期や先輩と気軽に“いいね”を押すことで結束を高めたり、
それらの行動をリアルタイムで人事が把握することで、打ち手に繋げていただいています。
4月に新人研修を行う“だけ”、の流れから変化を感じます。
我々自身が体現していくために
各社に価値を提供するために、我々自身が実証実験をしていくことを大事にしており、
また、2023年4月には、新入社員が9名入社することが決まっており、
我々自身も日々、良いチーム作りやオンボーディングと向き合っております。
2023年、より価値を広げる一年に
2022年は、予想通り、
キャリア自律領域のニーズが急激に増えました。
2023年は、そういった流れが加速した上で、デジタルとの融合も大事になっていき
・スキルの可視化やリスキリングの領域
・オンボーディングをはじめとした従業員体験領域
・エンゲージメントスコアの向上領域
あたりが重要視されるのではと感じています。
弊社ではそういった流れの中で、一人でも多くの方々に価値を展開できるように、
様々なサービスをリリースしていく予定です。
多くの人と接点が持てるように組織力を強化していきたいと思っております。
2023年も、何卒よろしくお願いします。
代表取締役社長 上林周平
■プロフィール
上林 周平(kambayashi shuhei)
大阪大学人間科学部卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。
官公庁向けのBPRコンサルティング、独立行政法人の民営化戦略立案、大規模システム開発・導入プロジェクトなどに従事。
2002年、株式会社シェイク入社。企業研修事業の立ち上げを実施。その後、商品開発責任者として、新入社員〜管理職までの研修プログラム開発に従事。
2003年より、新入社員〜経営層に対するファシリテーターや人事・組織面のコンサルティングを実施。
2015年より、株式会社シェイク代表取締役に就任。前年含め3年連続過去最高売上・最高益を達成。
2016年、若手からのリーダーシップを研究するLeadership Readiness Lab設立し、代表に就任。
2017年9月、これからの働き方をリードすることを目的に、エンゲージメントを高める支援を行う株式会社NEWONEを設立。
米国CCE.Inc.認定 キャリアカウンセラー
【書籍出版情報】
2022年7月に、弊社代表上林が「人的資本の活かしかた 組織を変えるリーダーの教科書」を出版しました。