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組織に対話のきっかけをもたらす研修とは

組織に対話のきっかけをもたらす研修とは

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著者

山口 陽輝

著者

山口 陽輝

大学卒業後、株式会社NEWONEに入社。HRパートナーとして、新人・若手から管理職層までの研修設計や新人・若手領域を中心に、ファシリテーターも行う。
社内では、新入社員育成の責任者として社内の育成体系づくり・育成風土醸成を推進する傍ら、Unitのリーダーとしてもメンバー育成を行いながらプレイヤーとして活動している。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日、全社員を対象にチームビルディング研修を実施しました。

昨今のビジネス環境の複雑性に伴って、ある一部の階層に対してスキル付与等を行う人材開発ではなく、チームをアップデートする組織開発を目的とした複数階層合同のチームビルディング研修をご依頼いただくことが増えてきました。

■複数階層合同研修の建付け例

【Step1】対話の重要性に腹落ちする
管理職向けチームビルディング研修
メンバー向けチームビルディング研修

【Step2】対話を実践してみる
管理職・メンバー合同職場実践課題

【Step3】対話の手ごたえを得る
管理職・メンバー合同チームビルディング研修

【Step4】対話を定着させる
管理職・メンバー合同職場実践課題

実際に研修をご一緒する中で感じる複数階層合同のチームビルディング研修を設計する際のポイントは以下の3つだと捉えています。

ポイント①Step1は合同にせずに管理職・メンバー別々で研修を実施する
Step1から合同研修を実施すると、管理職・メンバー間の関係性によってはギクシャクした場になることがあります。そのため、管理職・メンバー別々で研修を実施し、お互いの関係性に対して吐き出し・捉えなおしによって、関係性の再定義を行います。

ポイント②職場実践課題は具体的なものを設定する
職場実践課題は、ワーク内容・時間・進め方・人数・実施時期等、可能な限り事務局サイドで具体的なものを用意することが必要です。そうすることで、Step3の管理職・メンバー合同チームビルディング研修で行う職場実践期間の振り返りでは、確実な手ごたえを得ていただけます。

ポイント③課題解決ではなく、対話であることを強調する
複数階層合同のチームビルディング研修では、課題解決を行う「議論」ではなく、お互いの違いを知るための「対話」を実践してもらうということを強調して伝えていくことが重要です。そのメッセージを伝えることで、「犯人捜しをする」「お互いに指摘し合う」等のブレーキを解除することができます。

これらのポイントを押さえて研修設計を行うことで、研修後の受講者からは以下のコメントをいただきます。

・「対話が大事」とよく聞くが、具体的にどんな内容で何を意識して会話すると良いのか理解できた。
・これまでは議論しかしてこなかったが、対話の重要性とその方法について体感できた。
・同じ研修を組織全員で受講することで共通認識・言語ができた。共通認識・言語があるだけで対話の質が向上することも体感できた。

今後も、重要性の理解だけではなく体感による手ごたえを生み出す研修設計を行っていきたいと感じました。