投稿日:

1on1推進時に払拭するべき管理職の不安

1on1推進時に払拭するべき管理職の不安

<a href=山口 陽輝" width="104" height="104">

著者

山口 陽輝

著者

山口 陽輝

大学卒業後、株式会社NEWONEに入社。HRパートナーとして、新人・若手から管理職層までの研修設計や新人・若手領域を中心に、ファシリテーターも行う。
社内では、新入社員育成の責任者として社内の育成体系づくり・育成風土醸成を推進する傍ら、Unitのリーダーとしてもメンバー育成を行いながらプレイヤーとして活動している。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日、管理職を対象とした1on1研修を実施させていただきました。

社員のエンゲージメントを高める施策の1つとして、1on1施策を推進し始める企業が増えてきています。
私自身、多くの1on1施策の推進をご支援させていただいておりますが、前向きに1on1に取り組めない管理職の方々にはいくつかの共通する悩みがあると感じます。

今回、ご一緒させていただいた企業とは、この悩みを払拭するために研修実施させていただきました。
以下、よくある悩み・必要な認知の転換・研修後のコメントという流れでまとめます。

悩み①1on1で何を話したら良いか分からない

体感ですが、どの企業で1on1研修を実施しても3割程度はこの悩みです。
ですが、そもそも1on1は「上司のための時間ではなく、部下のための時間」であるため、話すテーマは上司がたくさん用意するのではなく、部下から用意してもらえば良いのです。
この考え方をお伝えすることで研修後のアンケートでは「自分がたくさん話さないといけないと思っていたが、部下にたくさん話してもらう(つまり、たくさん話を聞いてあげる)ことをすれば良いのだと知り、気が楽になった。」というコメントをいただきました。

悩み②部下からの質問に答えられなかったらどうしよう

部下の抱えている悩みに真摯に向き合ってあげたいという部下想いな管理職の方ほど、この悩みに直面します。
ですが、「1on1を上司が部下に答えを渡してあげる時間」ではなく、「部下に考えてもらう(部下とともに考えてあげる)時間」だと捉えることが重要です。また部下は、1on1の内容以上に、上司が忙しい中1on1の時間をとってくれているということ自体にポジティブな感情を抱きます
この考え方をお伝えすることである管理職の方からは、「正解を渡さないと、という意識を捨てることで1on1のハードルが下がった」とコメントをいただきました。

悩み③1on1の時間が取れない

多くの管理職の方々はプレイングマネジャーであり、1on1の時間がなかなか取れないことに悩みを抱えています。
ただ、1on1は「1回で長い時間をとる」のではなく、「短時間・高頻度(例:1回15分を2週に1回程度)で実施する方が効果的」という考え方や、「部下全員と実施することが難しい」のであれば、「特にフォローした方がよさそうな部下に絞って実施する」方法もあることをお伝えさせていただくと、管理職の方からは、「全員のエンゲージメントを高めようとするのではなく、まずはできることから始めていこうと思う」といったコメントをいただきました。

この研修では、管理職の方々が抱える悩みを払拭する形で研修設計を行ったため、最初の1歩目を踏み出しやすい状態にできたのではないかと思います。