同世代のコンサルタントが考える!ニーゼロ(2020年)入社の新入社員育成 ~求められるのは「主体性2.0」編~

NEWONEの小野寺です。
今年も有難いことに多くの企業様の新入社員研修を企画・提供させて頂きました。

それに伴い、多くの人事の方と新入社員研修のあるべき姿や昨今の若手社員の特徴などについて意見交換をさせて頂きました。

多くの人事様と共通してお話しさせて頂いたテーマの一つとして、「主体的な人材を育成するにはどうしたらいいのか」という問いがありました。これは長らく色褪せない問いでありつつも、その前後の文脈に変化を感じる問いであり、改めて答え直す必要があるように思います。

今回考える「主体性」は、当事者意識、自責、自律(立)などといった言葉でも表現される、「自分のことは自分で」や「自分から」が求められる背景について、同世代の目線で考えたいと思います。

「自分で選びたい」令和の若手


私も含めてですが、20代の特徴として、以下のように言われることがあります。

20代新入社員は「社員」ではなく「賢い消費者」

少子高齢化が進む日本社会の中で大切に育てられ、自分の欲しいものなら、何でも与えられるような環境で過ごしてきた結果、“賢い消費者”として自分にとってメリットのある何かを「選ぶこと」に長じていますが、一方で、「選ばれること」には価値や喜びをあまり感じなくなっている

20代社員にとって、仕事もOJT指導者も「選ぶ対象」。自分にとって価値がないと判断した仕事やOJT指導者には関心を示さず、そうしたOJT指導者からの意見を請うこともしなくなる

出典:チームの教科書(https://atlassian-teambook.jp/_ct/17203972

そんな20代の多くが企業人となってぶつかるのが、「選んだはずの企業で(仕事内容や職場環境を)選べない現実」です。

これは、令和の時代に入社する新入社員だけでなく、平成の新入社員も昭和の新入社員もぶつかった現実であり、乗り超えてきた現実だと思われるかもしれません。確かにそうだと思います。

しかし、昨今の新入社員にとって、この現実は「かなり受け入れ難い」もののように思います。

なぜなら昨今の新入社員にとって、選ぶことが当たり前であり、事実、売り手市場な採用環境を活かして、自ら選んで企業に入社しており、入社したあともSNSを通して同世代の労働環境(となりの芝生)を知ることができ、さらにそのSNS上には毎日のように20代からの転職!と銘打った広告がリコメンドされている。そんな新入社員にとって、目の前の「思っていたのと違う仕事や環境」において、腹を決め意欲的に取り組むことは容易ではありません。

多様化するモチベーション


先日新入社員のトレーナーの方向けの研修を実施させて頂きました。その際30代後半のトレーナーの方が仰っていた一言が印象的でした。

「最近の新入社員は何を考えているのか分からない。特に”何が頑張る理由になるのか分からない”。僕らは同期で一番とか、派手な成果を出すとか、もっと分かりやすかった」

この一言もまた、選ぶ世代を表しているように思います。
この世代にとって、頑張る理由、すなわち、モチベーションの源泉も自分で「選べる」ものであり、それゆえに多様化しているのだと思います。

このモチベーションの源泉が多様化しており、常に選ぶ前提に立っている若手に対して、各企業の人事の方や管理職の方は、これまで以上に手厚く関わり、若手のモチベーション維持に力を入れられてるように思います。

しかしその努力もむなしく、転職していく若手も少なくないようですが、こういったイマイチモチベーションが上がりきらないまま転職していく若手に対し、人事の方、管理職の方は怒るというより心配しているという状況をよく目にします。

(2020年)入社の新入社員に求められる主体性とは


長らく新入社員に対して言われてきた主体性とは、「自分の頭で考えて行動する」といった成果に対する主体性(主体性1.0)だったかと思いますが、これからは「自分で自分をモチベートする」といった、意欲・モチベーションに対する主体性(主体性2.0)が求められるように思います。

手前の話ですが、昨年弊社に入社してきた1年生の1人に、非常に成長意欲が高く要領のいい社員がいました。彼は入社してすぐに、「すごいスピードで成長して早く一人前になりたいです!でも18時1分には帰りたいです」と言っており、育成難しいなあ…と悩んだのを覚えています。

もちろん長時間働くことが正しい訳ではないと思いますが、新入社員が「すごいスピードで成長すること」と「18時1分に帰ることに」は中々両立し得ないよう思います。

このように一人ひとりの多様かつ一見矛盾したモチベーションを企業がひとつひとつ取り扱うのは現実的ではないように思います。

だからこそ、若手自身がこの現実(モチベーションは多様かしており、企業側が与えるのはどの企業であっても非常に難しいという現実)を理解し、自分の意欲・モチベーションを他人に任せない「主体性2.0」が求められると思います。

企業側(人事の方や管理職の方)も、同じ現実を理解し、「新入社員を動機付ける」ことを手放し、本人の主体性信じ、支援することが重要になってくるのではないでしょうか。

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株式会社NEWONE 小野寺 慎平

大学卒業後、(株)シェイクに入社。企業の人材育成や組織開発のコンサルティングを行う。
2018年1月(株)NEWONEに創業メンバーとして参画。 商品開発・マーケティング、組織開発コンサルティング、研修やワークショップのファシリテーターなど多方面で活動する傍ら、「仕事そのものが面白いと思う同世代(20代)を増やす」をテーマに20代向けの能力開発事業「ProjectNEW20’s」を立ち上げ責任者を務める。またグループ会社では、「時代にあったキャリア開発」をテーマに学生向けキャリア支援やイベントの企画など行っている。

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