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アクションラーニング~問いかけで職場実践に落とし込む~

アクションラーニング~問いかけで職場実践に落とし込む~

NEWONE事務局

著者

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エンゲージメント向上や人材開発・組織開発全般に関するお役立ち情報やメソッドを発信してます!

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

アクションラーニングとは、現実の問題に対してチームで解決策を考え、実行していくプロセスによって個人の学習する力を養う方法です。ここでの学習する力とは、主体的に新たな能力やスキルを獲得し、業務等で活かしていく力のことを指します。

 取り組むべき問題が複雑かつ予測できない変化の激しい時代において、この力はますます重要視されてきています。そうした背景から多くの企業が組織開発・人材育成の施策として、アクションラーニングやその考え方を取り入れた研修等を行っています。

アクションラーニングやその考え方を取り入れた研修等を実施することで

・主体的に新たな能力やスキルを獲得し活かす経験
・複雑かつ予測できない問題に対応する力を養う
・組織で実際に成果を出すリーダーシップの開発
・コミュニケーション能力開発とチームづくり

といったことが期待できます。
 今回は人事担当の皆様に向けて、アクションラーニングの基本と導入方法について解説していきます。

アクションラーニングの流れ

 以上がアクションラーニングの大きな流れです。

※詳細な説明は後ほど、実際の研修例と併せてご紹介します。

アクションラーニングの特徴とその効果

・実際に起こっている問題を扱う

 アクションラーニングでは、架空の問題や過去の問題であるケーススタディではなく、自組織の中で実際に起こっている問題を扱います。参加者は問題について生々しく考えることができるため、当事者意識を持って取り組みやすくなります。

・質問と振り返りをベースに扱う

 チームでの話し合いは質問をベースに進めます。問題に対して本当に意味のある解決策を検討するために、参加者間の質問によって問題を掘り下げていきます。質問をメインとした議論を通して、問いかけで相手の考えを引き出すコミュニケーション能力が高まります。また、職場で実際に解決に取り組んだ経験を振り返り、組織課題に対しての当事者意識を養うことが期待できます。

アクションラーニングを研修で導入する

 NEWONEでは、アクションラーニングを研修カリキュラムの一つである、質問会議として扱っています。質問会議は、NPO法人日本アクションラーニング協会代表の清宮普美代氏によって提唱されたもので、アクションラーニングの考え方を取り入れたプログラムです。アクションラーニングの特徴である参加者間の「質問」を重視するプロセスに着目し、問題を深めて広げる会議・学習方法です。

質問会議のプログラムは、アクションラーニングの「実践」までの箇所を重点的に取り扱います。

NEWONEの質問会議

現場からそれぞれに対して以下のような声を聞いたことがありませんか。

新入社員「改善行動を聞いても具体的なアクションが見えてこない」

若手  「さらに深い思考で、周囲に良い影響を与えて欲しい」

中堅  「自組織の中でキャリアが見出せず、離職が増えている」

昇格者 「昇格者として、一段高い視座を獲得して欲しい」

管理職 「部下が何を考えてるか分からず、一歩踏み込めない」

 NEWONEでは、質問会議を用いた研修を新入社員から若手、中堅、昇格者、管理職、マネージャー等の幅広い層に向けて提供しています。

 スキルや能力開発の具体的な研修事例として、新入社員や若手、中堅、昇格者といった階層では、課題解決力の向上ロジカルシンキング、ロジカルコミュニケーション力の強化を、管理職やマネージャー層にはマネジメント力の強化を目的に実施することが多いです。その他には、キャリアや自分の成長課題について考える研修の中で用いられることもあります。 

※質問会議を実施する上での注意点

 質問会議は冒頭の進め方のレクチャーを除いて、受講者同士で進めていくものとなります。そのため、深いコミュニケーションを取るにあたって、心理的なハードルがあると質問会議が機能せず、効果が発揮されません。

 NEWONEでは認定したプロのファシリテーター(講師)が心理的なハードルを下げる場づくりを入念に行い、受講者の自己決定を後押しします。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

開催中のセミナーを見てみる

質問会議の流れ

 NEWONEの研修の中で質問会議は以下のように進行します。チームの中でテーマオーナー1人を決め、問題を提示します。その問題に対して他の受講者が質問によって掘り下げ、問題を再定義していきます。この流れを2回繰り返したのち、フィードバックやアドバイスを受け、テーマオーナーは職場で実践することを決めていきます。

そもそも提示する問題とは

 質問会議では重要度と緊急度が最も高い一つの問題に対して掘り下げていきます。最初にテーマオーナーからこの問題を提示しますが、そもそも問題とは、以下の問題発見・解決ステップにもあるように「ありたい/あるべき姿」と「現状」のギャップのことを指します。

 「ありたい/あるべき姿」を考えないまま、問題だけを切り取ってしまうと本質からそれた、重要度と緊急度がそれほど高くない問題を掘り下げることになってしまう恐れもあります。そのため質問会議に入る前に丁寧な導入が必要です。

 NEWONEでは質問会議の導入として、「ありたい/あるべき姿」を考えるワークや、「現状」をとらえるワークを取り入れています。

 

職場での実践と振り返り

 冒頭でお伝えしたアクションラーニングの流れでも実践と振り返りがあるように、NEWONEの質問会議でもそれらの要素を取り入れています。職場で実践することを記入するシートを用意した上で、振り返り内容やチームで振り返りをする日程を決めて記入していただきます。こうした研修設計にすることで「行動につながらない」研修ではなく、「職場で実践できる」研修をお届けしています。

研修を受けた受講者の声

中堅層に対しての実施(一部抜粋したコメント)

・ 現状やありたい/あるべき姿について話し合うことで、自分の問題を明確にすることが出来た。

・自分の思い込みにとらわれて、なかなか前に進めていない自分に気が付いた。

・お互いに質問し向き合うことは、自分が素直になるために重要なものだと思った。

・ネガティブ思考を脱却して、ポジティブで前向きに考えるきっかけにつながった。

 今回は、アクションラーニングやその考え方を取り入れた研修についてご紹介しました。本記事でNEWONEの研修にご興味をお持ちいただいた方は、こちらからNEWONEがご提供する研修一覧をご覧いただけます。

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