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人を変えるインストラクショナルデザインとは

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NEWONE事務局

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はじめに

みなさん研修を設計するときにどのように設計すべきなのか、悩んだことはないでしょうか?また、研修の目標を達成することではなく、行うことが目的化されているのではないでしょうか?

この記事では、インストラクショナルデザインがどのようなものなのか、

どのように用いて研修を設計するのかという、2点を中心に述べていきたいと思います。この記事を読み、研修開発・設計のヒントになれば幸いです。

①インストラクショナルデザインとは?

インストラクショナルデザイン(以下ID)とは、研修設計のことです。

具体的には、目標を定め、評価方法を決めてから実現方法を考え、その成否をチェックしながら徐々に改善するというやり方を指します。これは、IDの基礎になる部分です。

これは、達成したい目的の到達度を確認しながら、効果的・効率的・魅力的な研修を実現する方法を準備することになります。

では、効果的・効率的・魅力的な研修に必要なことは何か次の章では述べていきます。

②効果的・効率的・魅力的な研修設計とは

◆効果的:研修のゴールと評価方法を定める

研修を設計する際の重要点は、目的を定めることです。研修を行うことをゴールにさせないために、「何を受講者に学んでほしいか、できるようになるのか」を明確化させることが重要です。

そして、評価方法を設計します。これは、研修の成果を把握するために、受講者がどのようなスキル、能力を得たのかを理解するためです。研修の成果は職場で見えないと意味がないため、研修・職場での2つの評価を用意することも大切です。

◆効率的:時間を割いていることを忘れない

研修は、業務時間内/外で行われることが多いため、効率よく進める必要があります。研修から無駄を省くことを目指して、研修を設計することを忘れないようにしましょう。

◆魅力的:「研修をもっとやってみたい」「学び続けたい」と思えるものに

最後に、魅力的な研修にするためには、研修を通じて学びの大切さ・コツを見つけ、学び続けられる人を育てることが大切です。

では、具体的に、効果的・効率的・魅力的な研修を設計する背景にある代表的な3つのモデルを次の章ではご紹介したいと思います。

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③インストラクショナルデザインの研修を設計するための代表的なモデル3つ

・カークパトリックの評価の4段階モデル(効果的)

IT時代が到来し、効果的・効率的な研修が求められるようになった時、注目を浴びたのがドナルド・カークパトリックが提唱した評価の4段階モデルです。

これは、評価を4段階にとらえることを提唱したものです。

研修を行った後に職務レベルまで落とし込めているのかを判断する、レベル3の観点を評価基準に含めていることが、4段階モデルが注目される要因になりました。

・T.O.T.Eモデル(効率的)

T.O.T.Eモデルとは、ある特定のゴールを目指して進む時に、常にゴールに達したかどうかをチェックしながら作業を進めることを図式化したモデルのことです。

これを研修に落とし込むと、研修を始める前に事前テストまたは、研修開始時に事後テストの結果の確認を行い、学習が必要か否かを見極めます(Test)。

研修が必要であれば、研修を行い(Operate)、必要なければ、修了(Exit)ということになります。研修終了後には、事後テストを行い(Test)、合格であれば修了(Exit)、不合格であれば、学習を繰り返す(Operate)という流れです。

・ARCSモデル(魅力的)

ARCSモデルは、学習意欲の問題に対して以下の4要因に分類して対応することを提案したIDモデルです。

研修が魅力的であることは、「もっと学んでみたい、学び続けたい」と思えることです。

受講者様にそのように感じてもらうには、「やればできる」という自信に繋がる要素や、「研修内容が一生懸命行う価値のあることである」と自分に関連付けられるものなのか等、さまざまな要素が必要となります。

ARCSを用いて魅力的な研修にする具体的な方法は上記の表を参考にしてみてください。

ここまで、IDに必要な代表的なモデルを述べてきましたが、では、実際にNEWONEの研修ではどのように研修を設計しているのかを述べていきます。

④実際にNEWONEではどのように研修を開発しているのか?

NEWONEでも、ID理論を用いて研修を開発しています。今回は、現在開発中のMIRAIZを用いたキャリア研修の例を用いて説明していきたいと思います。

今回の企業様は、「キャリアに対しては考えられているが、仕事に対して一歩踏み込むことができていない状態の人が多い」という課題を挙げていました。

そこで、設定した研修の目的は、「キャリアを描き、今と未来を結びつけることで業務に対して一歩深い想いを持って取り組むことができる」です。

行動に意味づけを行うことで、主体性を持つことができ、自分の枠から飛び出した行動ができるようになることを狙いとしています。

その中での具体的な仕掛けは以下の3つです。

①キャリアの考え方等をお伝えすることで研修への意味づけを行う(研修の動機づけ)

②実際にMIRAIZというツールを用いることで、人生100年時代のキャリアを描き、それを踏まえた上で今何ができるかを考えてもらう(ゲーミフィケーション)

※MIRAIZの詳細はこちら:https://miraiz.new-one.co.jp/

③研修前後でキャリアクラフト診断を行い、研修の効果測定をすることで、受講者様のキャリア自律行動の実践度合いを可視化する(評価、振り返り)

このキャリアクラフト診断は、2回目以降の研修でも再度行うことで、導入研修とフォロー研修時の受講者様の変化を見ることもできます。

※キャリアクラフト診断の詳細はこちら:https://new-one.co.jp/careercraft-survey/

このように、お客様のニーズをとらえ、目標をセットし、研修内に仕掛けを施すことで受講者様の変化を促します。そして、キャリアクラフト診断を行うことで、その変化を可視化するという流れです。

まとめ

NEWONEでは、お客様のニーズに合わせて目的、ゴールを設定し、それに向けて仕掛けを詰め込むことで、受講者様の学び定着に向けた研修を開発しています。

お客様に合わせた研修を開発しているため、仕掛けはさまざまですが、この記事を読んで、受講者様が「変わりたい」と思える研修作りのお役に立てたら幸いです。

本記事をお読みいただき、NEWONEの研修にご興味をお持ちいただいた方はこちらからNEWONEがご提供する研修一覧をご覧いただけます。

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