投稿日:

ダブルループ学習とは?~仕事を楽しくする工夫を自分で見つける方法~

ダブルループ学習とは?~仕事を楽しくする工夫を自分で見つける方法~

NEWONE事務局

著者

NEWONE事務局

著者

NEWONE事務局

エンゲージメント向上や人材開発・組織開発全般に関するお役立ち情報やメソッドを発信してます!

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

渡された業務をこなすだけになっていてなんだか仕事がつまらない、そんな悩みを抱えている人はいませんか。

そんな悩みを解決すべく、学習理論の1つである「ダブルループ学習」を用いて、仕事を楽しくする工夫を見つける方法をご紹介します。

ダブルループ学習とは?

用語の定義

ダブルループ学習とは、行動から内省し、既存の枠組みや前提、自分の持論を見直す学習方法です。

自分の中に存在する行動判断の選択軸や前提、持論のことをメンタルモデルと言います。内省とは、行動から自分のメンタルモデルを見直すことを指します。

ダブルループ学習では、内省を通してメンタルモデルの見直しをすることで、仕事のとらえ方や仕事への向き合い方を磨くことができ、「自分なり」の仕事の工夫をすることができます。

ダブルループ学習を通じて、

・業務に自分なりの方法で取り組む、という自己決定感の醸成

・自分なりの工夫ができるようになった、という成長実感

・期待されている以上の自分なりの付加価値を、成果に加える

等につながります。

メンタルモデルについて詳しくはこちらの記事をご参照ください

シングルループ学習との違い

ダブルループ学習の理解をさらに深めるために、「シングルループ学習」と比較してみましょう。シングルループ学習は、何かしらの目的を持ち、その目的に向かって行動するという点ではダブルループ学習と共通していますが、行動の振り返るだけで満足してしまい、内省によるメンタルモデルの見直しができていない状態のことを指します。内省を通してメンタルモデルを見直し、自分の新しい持論を確立する、この工程の有無がシングルループ学習とダブルループ学習の大きな違いです。

シングルループ学習では、メンタルモデルの見直しを通して得られる持論を活かして他の行動にも応用する、ということができず、仕事においても「ただやるべきこと、与えられた業務をこなしている」状態に陥りやすいのです。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

開催中のセミナーを見てみる

ダブルループ学習の重要性

ダブルループ学習を通して、内省からメンタルモデルを見直し、自分なりの持論を磨き上げて、その持論を他の業務でも活用できるようになれば、仕事にやりがいを感じ、成長を実感しやすくなります。その結果、エンゲージメントの高い状態で働くことにつながります。なぜなら、環境に依存して受け身になるのではなく、自ら主体性を持ってエンゲージメントを向上させるには、自ら仕事を面白くする工夫ができるかどうかが鍵となるからです。

中には「指示されたからその業務をする」という意識で仕事がつまらないと感じている方もいらっしゃるかもしれません。今後は、自分や自組織のエンゲージメントを向上させるという観点から、以下のポイントを少し意識してみることで、その仕事は自分の成長、学びのためだととらえ直すことができ、ダブルループ学習を実践することにも繋がります。

〈仕事を自己成長のためだととらえ直すためのポイント〉

・その仕事をする意義や意図を、メンタルモデルの見直しによって新しいとらえ方を得ることに置く

・持論を磨くこと、つまりダブルループ学習を回すことを業務の目的にする

以上のポイントを意識して仕事への姿勢がさらに主体的になると、やりがいや成長実感を生みやすく、自分自身のエンゲージメントの向上にも繋がります。

また、ダブルループ学習を通して得た持論を活用し、業務を実行する際に自分なりの工夫や視点を入れることで、関係者の期待を超えることにも繋がります。期待を超えた成果を出せる人は周囲からも評価され、さらなるエンゲージメントの向上にもつながります。

NEWONEの事例から見るダブルループ学習

ダブルループ学習の実践方法

ダブルループ学習の具体的な実践方法をご紹介します。

NEWONE社内では、

①計画

②行動

③振り返り(内省)

④持論化

このサイクルを日々の業務を通して、実践しています。

それぞれのステップについて詳しく解説していきます。

①計画

目的である「ありたい姿」を常に念頭に置き、目的を達成するための道のりとなる計画を立てます。

②行動

「ありたい姿」に近づくために、を意識しながら計画を実行します。

③振り返り(内省)

行動や経験を振り返ります。ただ行動を振り返るだけではなく、自分がその行動選択をした背景や、前提にあたるメンタルモデルも含めて内省をします。

自分が業務に取り組む上での癖と向き合ったり、自分の価値観や物事のとらえ方を再検討したりする内省の時間を取ることが特に重要です。

④持論化

内省をして見つけた自分なりに工夫できるポイントやとらえ方に着目し、他の業務に活用するためのコツや仕事のとらえ方を抽象化(持論化)します。自分のメンタルモデルに深く触れて、メンタルモデルを見直し、とらえ方を根本から変えることもあります。

NEWONE研修におけるダブルループ学習を身につける仕掛け

NEWONEの研修の中にもダブルループ学習を促す仕掛けが入っています。

NEWONEの研修では、まず自分の経験を思い出してもらいます。その上でリアルなケースを用いて実践し、実践を通しての気づき、学んだことの内省の時間を取ります。その後、受講者同士での気づきの共有や一般的な理論・考えの紹介を通して、自分なりの方法に落とし込むためのアクションプランを作成します。

メンタルモデルと向き合い、自分なりの工夫や持論を見つけることで、仕事に自分だけの付加価値をつけることにつながり、仕事にやりがいを感じられるようになります。

仕事を楽しくできるかどうかは自分次第です。渡された業務をただこなすだけではなく、「自分なりの付加価値を創出するためにはどんな工夫ができるか?」という視点で業務に取り組むことが仕事を楽しむためのポイントです。

まとめ

今回は、ダブルループ学習とは何か、実践するためのNEWONEの手法をご紹介しました。ダブルループ学習を回すことで、経験からメンタルモデルを見直し、磨かれた持論を持つことで自分に合わせたより良い仕事の工夫ができるようになります。その結果、仕事にやりがいを感じ、エンゲージメント向上にもつながります。

ぜひ皆様もダブルループ学習を身につけて、自分なりの仕事を楽しむための工夫をしてみて下さい。

本記事をお読みいただき、NEWONEの研修にご興味をお持ちいただいた方はこちらからNEWONEがご提供する研修一覧をご覧いただけます。

お問い合わせはこちらから