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「チャレンジできない」のではなく「わざわざチャレンジする意味を見出せない」~正解探し傾向の若手の本音と乗り越え方とは?~

「チャレンジできない」のではなく「わざわざチャレンジする意味を見出せない」~正解探し傾向の若手の本音と乗り越え方とは?~

<a href=桶谷 萌々子" width="104" height="104">

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。キャリア自律の育成体系構築や、管理職のマネジメント強化施策など幅広く支援。また、組織開発の一環としての社内イベントの企画・運営を行う。

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若手社員の傾向として、「正解探しの傾向が強い」「上司の顔色を窺って話している」等の声をよく耳にします。

このような課題感を感じ、若手から挑戦する風土をつくりたい、もっと若手にチャレンジしてほしいという想いを持たれている職場は多いのではないでしょうか。
とはいえ、上司の方もこれまでの経験やノウハウがあるからこそ「仕事を任せる時点で自分の中で構想(いわゆる上司の中での正解)ができているんだよな…」という葛藤を感じているのだと思います。

そこで今回は、入社2年目の若手社員の視点から、正解探し傾向の解決につながるヒントをご紹介できればと思います。

正直なところ、正解探しになってしまうという若手社員の傾向は、同じ若手の身からする共感できる部分が多いです。結局OKサインを出すのは上司で、ノウハウを持っているのも上司。上司の頭の中にある「正解」らしきものを探し当てる方が確実だし、楽だと思います。

また、自分の意見やアウトプットに対して、先輩の意見を突き付けられると、自分のものが間違っていた、さらには意見を言うこと自体が間違っていたととらえてしまいがちです。

それでも若手が正解探しにならないためには、若手が「わざわざチャレンジする意味」、つまり今回で言うと、自分の頭で考えて、自分の意見を言う意味を見出さなければなりません。

というと、「成長することが意味だ」といったキレイごとが出てきかねませんが、「認められた」という感覚が、どの若手も感じられる意味なのではないでしょうか。

また、世代傾向であるタイパ重視の若手にとっては、先輩の頭の中の正解を探すことよりも、自分で考えたほうがいいと思える、タイムパフォーマンスを超えた意味を感じられなければ、チャレンジはできないのではないでしょうか。

この「意味」を生み出すには、上司の承認が重要です。
とはいえ、メンバーの意見やアウトプットよりも上司の考えの方が正しいことももちろんあると思います。

そのため、ただメンバーの意見をまるごと承認するのではなく、メンバーが自分なりに考えたであろうポイント、工夫しようとしたのであろうポイントをピックアップして承認することが大切です。

手前味噌ですが、私が所属するNEWONEでは、若手の挑戦風土がかなり醸成されていると思います。
私も自分なりの意見を上司や先輩に伝えることが多いのですが、「いいチャレンジだね」「○○の部分はわかりやすく整理できているね」等、自分なりに考えて伝えた部分はきちんと評価してもらえることが、挑戦する風土をつくっている一因なのではないかと思っています。

このようなちょっとした関わり方の工夫で、自分の意見を話すことは良いことだ、さらには認めてもらえるのだと実感してもらえるのではないでしょうか。