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心理的安全性を高める対話とは?

心理的安全性を高める対話とは?

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著者

掛井 柾樹

著者

掛井 柾樹

大学卒業後、新卒で通信会社に入社。モバイルブランドの新規立ち上げ、サービス仕様の運用・管理を担当。2023年に株式会社NEWONEに入社後は、研修をメインとした人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。社外で取り組む個人向けのコーチング経験を活かし、新入社員から管理職の方々が「変わりたいと思える場」の設計を行う。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

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皆さんは、「心理的安全性」と聞いて、どのようなことを思い浮かべるでしょうか?

例えば、「仲が良い」「ホワイト企業」「ワークライフバランス」「意見が言える」「風通しがいい」といったキーワードでしょうか。

そもそも、心理的安全性とは、ハーバード・ビジネススクールの教授であるエイミー・エドモンドソン氏が提唱した概念で、職場において「個々のメンバーが自分の考えや意見を自由に発言できる環境」を意味しています。

心理的安全性が高い組織では、メンバーが失敗を恐れずに新しいアイデアを出し合い、率直にフィードバックを交わすことができるのです。

Google社が行った大規模な研究プロジェクト「プロジェクト・アリストテレス」において、心理的安全性が高いチームほど優れた成果を上げることが明らかになりましたが、本プロジェクトを皮切りに、各企業においても心理的安全性を高める取り組みが推進されています。

心理的安全性を高めるための手法やノウハウは数多くの書籍で述べられていますが、その中でも特に重要な手段として「対話」が挙げられます。

本日は、著書『心理的安全性の最強の教科書』を参考に、対話による心理的安全性を高めることについて考えていきます。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

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対話による心理的安全性向上

そもそも対話とは、単なる情報交換や雑談ではなく、お互いの意見や考えを深く理解し合うためのコミュニケーションのプロセスです。

対話において、本書籍では、以下のように伝えられています。

「対話を通してその奥にある意図をさぐっていくと、お互いのポジティブな意図に気づくことがある」

対話を通して、相手の意見や考えを深く理解し合うことで、その先の利点や新しいアイディアの創出に繋がることが大きなメリットです。

実際に弊社では、企業様向けに研修やワークショップをご一緒しており、組織で働く人たちの対話を通して、エンゲージメントを高める支援をしております。

その中で、対話を通じて心理的安全性を高めるためには、3つの要素が重要だと考えています。それは、「対話のテーマ」「対話をするという共通認識」「対話の前提理解」の3つをセットすることです。

1. 対話のテーマ

対話のテーマは、参加者が興味を持ち、積極的に話し合いたい内容であることが重要です。例えば、正解が決まっているようなテーマでは対話が盛り上がりにくいですし、正解があるのに別の意見が出てくるとむしろマイナスな対立が起こります。

意見が分かれるようなテーマや、新しい発想が求められるテーマでMTGをセットし、対話を促すことが重要です。

2. 対話をするという共通認識

対話の場では、参加者全員が「対話する場」であることを認識し、その場の目的を共有することが重要です。これにより、全員が積極的に意見を出し合う雰囲気が生まれます。

一部の参加者は対話のつもりで参加し、その他の参加者は認識していない状態で始めると、意見や考えを否定するような働きかけが生まれ、心理的安全性を更に下げる場となってしまいます。

3. 対話の前提理解

対話に参加する前に、参加者全員が対話の目的や進め方について共通の理解を持つことが重要です。チーム内で対話のルールを作り、そのルールを最初に確認するというような始め方も一案です。これにより、対話がスムーズに進行し、深い議論が可能になります。

心理的安全性を高めるための対話は、組織の健全な成長に不可欠な要素です。意図的に対話の場を設け、その場で違う意見に耳を傾け、共感することができる環境を作ることで、メンバー全員が安心して意見を述べ、協働感を高めることができます。

企業研修やワークショップを通じて、この対話の重要性を伝え、実践していくことで、より多くの組織が心理的安全性の高い職場を実現できるでしょう。