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「正解がない新人育成」に立ち向かうためには?

「正解がない新人育成」に立ち向かうためには?

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著者

藤澤 星奏

著者

藤澤 星奏

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員の育成体系構築から、管理職主導の組織開発まで支援。また、キャリア自律をテーマとした新商品開発や、若手が自律的に成長する組織風土づくりに取り組んでいる。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

今年度の新入社員研修が終わり、新入社員の方々のフォローにお悩みの方も多いのではないでしょうか。

多くの企業様とご一緒しておりますと、「研修が終わり、職場に配属されると新入社員のみなさんの現状を知ることができない」「現状を知るために、フォロー面談を実施するが、正解のみえない新入社員の育成に頭を悩ましている」「フォロー研修では振り返りの場を設けているが、さらに必要な意識・スキルが何か不明確であり、フォローが難しい」といった声を聞くことが多くあります。

その中でも、「昨今の新人の傾向が変わってきているため、今まで通りの研修では通用しないことが多くなってきていると感じるが、正解がないためどのように進めたらいいかわからない」といった声を、特に多く聞くことが最近増えております。

そこで、今回は、各企業様の生々しいお悩みとともに、新人フォロー研修の事例を3つご紹介いたします。

①モチベーション向上ではなく、モチベーションに左右されないためには

この企業様の入社半年程度の新入社員についてのお悩みは、「上司の訪問同行を開始しているが、思った通りにうまくいかずにモチベーションが下がってしまう」ということでございました。

そこで、モチベーションをあげるために、今取り組んでいることが未来の自分のためになっている、という中長期的な目線で今の仕事をみつめなおすこと、もっというと、モチベーションに左右されないことをGoalに研修を実施させていただきました。研修後は、新入社員の皆様、「過去・他者の考え等、自分に変えることできないことではなく、未来・自分自身の考え等、自分に変えることができることに目を向けることが必要だ」ということに気づいていただいている様子でした。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

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②報連相のスキルを理解する、だけではなく、報連相ができていないことに気づかせるためには?

この企業様の入社半年程度の新入社員についてのお悩みは、「入社初期に学んだ報連相が、自分自身ではできていると感じているが、上司等周囲の人からみるとできていないことに気づいていない」ということでございました。そこで、報連相のスキルを単に復習するだけではなく、今の自身の報連相レベルを図り、自分がまだまだ伸ばすことができる余地があることに気づいていただきました。

③そもそも新入社員のお悩みがわからないときはどうするのか?

この企業様の入社半年程度の新入社員についてのお悩みは、「そもそも悩みがわからない」ということでございました。そこで、研修前にアンケートをとり、その結果をもとに研修を設計させていただきました。今回のキーポイントは、職場で順調に仕事ができている層とそうではない層の差を明確にしたことです。

その差に現れているマインド・スキルを、フォロー研修で、新入社員の皆様にお渡しをしました。受講者が、その職場で順調に活躍するために必要なマインドセット・スキルをお渡しができたため、研修後の行動につながっていた様子をみることができました。

今回は、3つの事例をご紹介させていただきましたが、冒頭もお伝えをした通り、他の階層の育成においても育成には正解はございませんが、こと新人育成については、昨今の傾向変化を踏まえるとより正解がない状況であるため、上記はあくまで「参考」にとどまるかと思います。

そのような状況においては、もしかしたら、企業様同士でそれぞれのお悩み・好事例について対話することを通して、今まで見えてこなかった解決の糸口が見つかるかもしれません。

他の企業様との対話を通して解決の糸口を見つけたい、という方々は、以下のセミナーにて「育成担当者様同士で意見交換をする機会」を設けさせていただきましたので、ぜひご活用ください。

新入社員育成意見交換会
~24年の新人傾向&必要なフォローアップとは?~

組織の中で奮闘をしている人事様の「伴走者」として今後とも少しでもお役立てるように尽力させていただきます。