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“同期ノリ”を“同期意識”に転換することの重要性

“同期ノリ”を“同期意識”に転換することの重要性

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著者

阿部 真弥

著者

阿部 真弥

大学卒業後、株式会社NEWONEに創業メンバーとして参画。入社後、マーケティング部門で新商品開発に従事し、20代育成プログラムの立ち上げ、責任者を担当。現在は、HRパートナーとして新入社員育成から管理職育成まで幅広く、営業・プログラム開発に携わっており、新規開拓領域のマネージャーを務める。
また、新人・若手領域を中心に、ファシリテーターとしても活躍している。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

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24年度4月、多くの企業様で新入社員が会社に定着し、活躍してもらうための新入社員育成を実施されたかと思います。

私自身、講師や営業担当として約20社の企業様の新入社員育成に直接かかわらせていただく中で、24年度の新入社員の傾向として「同期同士の内輪ノリの強さ」を強く感じました。

研修中の休憩中にボードゲームを持ってきて盛り上がっている等、昨年まではあまり見なかった同期同士の“内輪ノリ”が今年は非常に増加していると感じています。

これらはもちろん悪いことばかりではなく、良い側面としては対面のかかわりが増え、同期同士の関係性が密になっていることを表していると思います。

一方で、オンライン世代特有の「周囲からの見られ方の意識不足」が顕著に出ている例とも言えると思います。

そんな中、5月に研修講師として担当させていただいた企業様で、初日は上記の一般傾向と同じく、同期ノリが強く見られていました。

2日目、3日目と研修が進む中で、困難な課題に一緒にチャレンジし、上手く意見がまとまらず、言い合いになったり、泣きそうになりながら壁にぶつかっている様子が見られました。

すると、4日目以降になり、グループワーク中の同期同士のかかわりやコミュニケーションの取り方が「同期ノリ」から「同期意識」に変わっていったことを強く感じました。

冒頭は「わかるわ~」「そうだよね~」という基準低く肯定する言葉が多かったのですが
後半に入り、「それってなんでだろう?」「どうしたらよかったのかな?」等、明らかに自分たちで深く考え、行動するためのコミュニケーションが取れるようになっていました。

そこで私が強く感じたのは同期同士のかかわりが濃く、器用な世代だからこそ
かかわりの目的を示し、基準値を少し上げてあげるだけで「ゆるい同期ノリ」が「強い同期意識」に変わるのだということでした。

傾向は特徴であり、課題と強みが表裏一体になっている点です。

今年の新入社員の皆様の「傾向」を「強み」に変えていく育成を体現していきたいと思います。

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