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エンゲージメントを高めたい管理職が意識すべき「1対N」のかかわり

エンゲージメントを高めたい管理職が意識すべき「1対N」のかかわり

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著者

長畑 和子

著者

長畑 和子

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層を支援している。また、キャリア自律をテーマとした新商品開発や社内の新入社員育成の推進メンバーとして組織風土づくりに取り組んでいる。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

ここ数年でも、エンゲージメント向上を目的に、管理職層へ「管理型」から「支援型」マネジメントへの転換の重要性を発信される会社はかなり増えてきました。

この「支援型」マネジメントへの転換の一歩目として部下1人ひとりとの関係性を強化したり、意向を掘り下げるといった「1対1」のかかわりがフォーカスされがちですが、

実は1対Nのかかわり方、「チームビルディング力」も同じくらい重要であるということをご存じでしょうか。

先日ご一緒させていただいた管理職の皆様は、日常的に、お忙しい中でも業務の合間を縫って、支援型マネジメントを体現されている方が多いにもかかわらず、

「部下と日々1on1等でコミュニケーションはとっているものの、どこか“挑戦することを恐れている“」
「言い出したもの負けだと感じている」

というお悩みを抱えられていました。

ここで研修設計のセンターピンに置いたのが「心理的安全性」です。

心理的安全性とは、チームが共通のゴールに向かって、対等な関係性が築けていることで安心して遠慮なく、個々人が自身の意見を出し合える状態のことをさします。

研修の中では、「より自チームが心理的安全性高く、エンゲージメントの高い状態となるために必要なことは何か?」という問いに対して、3人一組になり多面的な観点で真因の掘り下げを行いました。

最初は「チームの目標を伝えられていないのが問題だ」と話していた方も、

ワークに取り組む中で「本当は、自分自身がチームの目標を伝えても、それが部下・メンバーに本当に伝わっているかを確認したり、意見を十分に聞くことができていないことが問題だ」というように、より核心を突く内容へとブラッシュアップされていました。

どんな組織にも不文律(明文化されていないが、確かに存在している組織内での文化・組織風土)があります。それは組織として良い(強くする)面も、悪い(弱くする)面も含まれています。だからこそ、エンゲージメント高い組織づくりを実現していくには、1対1のかかわりのアップデートだけではなく、1対Nの切り口で現状を俯瞰してみることも欠かせません。

日々、目まぐるしく業務に取り組まれている管理職の皆様だからこそ、1対1の切り口だけにとどまらず、チームとしての在り方について議論し、次のアクションのヒントを持ち帰る機会創出の重要性を改めて感じた研修でした。