NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
先日、新入社員の方々を対象とした、4~5月の研修期間のフォロー研修を実施させていただきました。
近年の新入社員の方々には、「能力=自分の価値」だととらえる傾向がよく見られます。この傾向により、スキルも実力も伴っていない新人期間には、ともすると「自分には価値がない」と思い込んでしまうことがあるのです。
この傾向に対処し、前向きな働き方を促すために、「とらえ方を変える」をテーマに研修を行いました。自己評価の低下や実力不足からくるネガティブな感情を打破するため、2つのアプローチを行いました。
ベストジョブの振り返り
目の前の課題にフォーカスすることが多い新人に対し、できたことを振り返り、共有する機会を設けました。その中で、
・自分では見えていなかった成長ポイントに気づけた
・口に出すことで、今まで当たり前に行っていたことの理解が増した
・普段褒められることがないのでポジティブになれた
という声が聞かれました。
これにより、「自分は全然成長できていない」というネガティブ思考からのとらえ直しが図られ、普段の業務の中で着実に成長できていると感じていただけたことで、新人の皆さんの自己効力感が高まりました。
マイナスにとらえていた経験のとらえ直し
同じ出来事でもとらえ方によって感じ方や結果が変わる「ABC理論」を導入し、これまでマイナスにとらえていた出来事をどのようにとらえ直せるかを考えていただきました。
・課長に時間を割かせてしまい申し訳ないと思っていたが、期待されている証拠だなと思えた
・ケアレスミスが多かったが、振り返ると1段ずつ階段を登れている証拠だと感じた
などの声が上がり、とらえ方を工夫することで結果を変えられることを実感していただくことができました。
この研修を通じて、新人の皆様には前向きに働くコツを持ち帰っていただけたと思います。
しかし、職場に帰ってから実践するためには、育成側も重要な役割を果たす必要があります。
フィードバックの際には、本人の在り方とスキル・能力をきちんと切り分けて伝えたり、「指導するのは期待しているからである」という明確な意図を伝えたりする工夫が必要になると感じた研修となりました。