NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
先日、23年度新入社員を対象としたフォローアップ研修を実施させていただきました。
昨今、コロナ禍の影響により対面コミュニケーションに不安を抱く方が多く、コミュニケーションスキルの強化をテーマに新人育成の設計をされる企業様が増えています。
一方で、一概に「コミュニケーションスキル」と言っても、実際にどのような場面での、どのような行動強化が求められているのかまでは明確になっていない企業様が多いということが現状です。
そんな中、今回の研修では「職場に馴染むためのコミュニケーションとは何か?」ということをテーマに、自身が入社後半年間のなかでどのくらいチームに馴染めているのかをコミュニケーションという観点から振り返って頂きました。
特に受講者の反応が大きかった場面としては「入社後、コミュニケーションが上手く行っておらず、チームに全く馴染めていないAさん」のケースを用いたグループコミュニケーションでした。
コミュニケーションがうまく取れていない場合のバッドシナリオとして、仮想のケースを用いてディスカッションをして頂きましたが、受講者からは
・自分、結構Aさんかもしれないです…
・周りが悪い部分もあるけど、Aさん自身の問題も多いな
・コミュニケーションって本当に大事だな
等という声が出ていました。
それらの声から私が感じたのは「繋がりを求めていないわけではなく、繋がり下手が多い世代なんだ」ということでした。
実際にAさんのようなコミュニケーションがうまくいかず、繋がりがつくれていない状態では仕事が楽しくなるわけがないという認識は全員が持っており、ただ客観的に考えることで初めて「どういうコミュニケーションが関係構築にとって必要なのか」ということに気づけたという反応が多くありました。
特に「伝えたつもりだけど伝わっていないこともある」という「伝える」と「伝わる」の違いについてはハッとしましたという声が多く出ており、どうしてもチームでの協働経験や対面コミュニケーションに慣れていない世代は「伝えたから伝わっているはず」「それで相手が聞いてくれないなら環境が悪い」と悪気無く、環境のせいにして諦めてしまう傾向が強いように感じました。
1日間の研修を通して
・伝わったかどうかの確認を取るようにしよう
・自分から業務プラスαで会話することを実践してみたい
・難しいなと感じていた方に伝わるコミュニケーションを実践してみる
というコミュニケーションの実践に前向きな方々の気づきの声が出ていました。
「コミュニケーションに課題がある世代」と捉えると、とても根が深そうな難しい課題に見えがちですが、実際に課題を分解していくと「伝える力」や「相手視点を持ったコミュニケーション」のような案外シンプルな強化ポイントにたどり着くのかもしれないと感じた機会でした。