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NEWONEの研修メソッド 変わりたいと思う場をつくる

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NEWONE事務局

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エンゲージメント向上や人材開発・組織開発全般に関するお役立ち情報やメソッドを発信してます!

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

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前回は、大人の学び、行動変容を促すためには、認知的不協和を起こし、「考え方・捉え方の癖」に気がつき、その偏りを改善することが重要であるとお伝えしました。大人の学びを促すために、具体的に何をすればいいのか分からない、研修を受けるという手段もあるかもしれないが実際の研修ではどんなことをしているのか不透明で分からない、そんな不安をお持ちの方も多くいらっしゃるでしょう。
今回は、前回取り上げた学術的根拠を用いて、NEWONEの研修開発メソッドをご紹介します。

「行動変容を促す研修とは?研修開発の背景にある学術的根拠」はこちらから

NEWONE研修開発のコアコンピタンス

人、特に大人には考え方・捉え方の癖があり、日々その癖を通して物事を見て、考えて、判断して、行動しています。すなわち日々の行動は、考え方・捉え方の癖、その偏りに影響を受けているのです。

NEWONEでは、人が変わりたい(行動変容したい)と思える場を創る力をコアコンピタンスに、研修を開発しています。NEWONEの研修メカニズムは、「認知的不協和」→「内省」→「とらえ直し」、このステップに則って開発されています。私たちは、研修の目的を人の行動パターンを変える、つまり行動変容を起こすことに置いています。その背景には、認知主義の考え方があります。私たちは、人は何か行動を起こす時に、認知をして行動しているという前提に立ち、研修を通して認知の部分、特に考え方の癖に影響を与えることで、行動を変えるきっかけを作りたいと考えています。

認知主義について詳しくは「行動変容を促す研修とは?研修開発の背景にある学術的根拠」をご覧ください。

認知的不協和→内省→捉えなおし

NEWONEでは、「認知的不協和」→「内省」→「捉えなおし」の3段階に分けて研修受講者の行動変容を促しています。

研修のワークの中で受講者に問いを与え、認知的不協和を起こします。認知的不協和というモヤモヤを抱えた受講者は、なぜモヤモヤしているのか、自分の過去の経験やそれに基づく考え方の癖を振り返り、認知的不協和を起こしている原因について内省します。内省を通してこれまでの自分の認知が歪んでいたかもしれない、と自分自身の考え方・捉え方の癖に気づく、つまり認知の転換を起こします。自分の考え方・捉え方の癖に気がつき、これまでの癖とは少し違う方向性から物事を捉えなおすことで、行動変容に繋がります。

最後の捉えなおしの部分で、これまでの自分の考え方・捉え方の癖を変えるか否かは受講者本人の思考に委ねられますが、NEWONEの研修では「変わりたい」と思える場をつくり、「変わりたい」と思う人が変わるきっかけを与えています。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

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どうやって認知的不協和を促すか?

NEWONEの研修では、主に以下の3つの方法を用いて、研修参加者の方に認知的不協和を感じさせることを促しています。

「本来あるべき姿」と「実際の自分」の不協和
これは、理想と現実を言語化させ、そのギャップに気づかせるという手法です。具体的には、求められる役割を定義してもらい、その役割に対する自己評価をし、理想に対して現実の自分は不足している、そのギャップに気づかせるやり方があります。

「自分が思っている自分」と「他者から見た時の自分」の不協和
これは、他者評価を渡し、周囲からの評価と自己評価のギャップに気づかせるという手法です。具体的には、360度サーベイを通して自分で評価するのと、部下からの評価を比較して、自分が思っている自分と社会から見た自分のギャップに気づかせるというものです。

「できていると思っている自分」と「そうでない自分の不協和」
これは、実践を通して失敗してみるという手法です。具体的には、新人に実際にやってみさせて、それができていない、その現実と理想のギャップを感じさせるという方法です。

以上の3つの手法を組み合わせて研修を開発し、研修の中で参加者の方に自分の現状の姿と理想像、といったギャップを可視化し、モヤモヤさせる、つまり認知的不協和を発生させる状態を作り出しています。
この時に感じるギャップが大きければ大きいほど、認知的不協和も大きくなります。

どうやって捉えなおしを促すか?

「認知的不協和」→「内省」→「捉えなおし」の中の、内省とは、自分自身と向き合って、自分の言動を振り返り、気付くことを指します。内省とは、反省とは違い、過去の自分と向き合い、なぜその言動をとったのか、自分に問いかけて考えたり、気がついたりすることです。内省によって、自分自身と向き合う時間を作り、変わりたいと思うきっかけ、動機を自分の内側から引き出します。
捉えなおしは、問いを与え、以下の3つのいずれかの要素を体感させることで起こりやすくなります。

①手ごたえ
学ぶ前と後で、どんな変化があるのか、受講者に問いかけ、自分の認知が少しだけでも変わったということを体感してもらいます。人は、自己効力感がなければ新しい行動に踏み出すことは難しいです。そこで、自己効力感を感じさせることが重要です。

自己効力感について詳しくは「行動変容を促す研修とは?研修開発の背景にある学術的根拠」をご覧ください。

②メリット
学んだことは自分にとってどういう意味があるのか、受講者に考えてもらい、学んだことの意味づけを自分の中でしてもらいます。学んだ内容を自分が以前から持っている知識と組み合わせて学んだことの意味づけをする作業をすることで、学ぶ以前の自分が持っていた考え方・捉え方の癖の棚卸しをすることができ、癖の理解に繋がります。

③心理的ブレーキ
何か違う行動を取ろうとするときや判断をする時、自分にとって何がブレーキになるのか、それを知ることで、悪循環な心理的状態(新しいことへの挑戦に臆病になってしまう、行動を変えることに恐怖心を抱いてしまう状態)に陥った時の傾向と対策が取れるようになります。心理的障壁を取り除く(=認知の偏り、考え方・捉え方の癖に気がつく)ことで、これまで行動をできなくさせていた要因を取り除きます。

まとめ 行動変容につながる研修とは

NEWONEの研修では、「認知的不協和」→「内省」→「捉えなおし」の3段階を通して、受講者の方の気づきの場づくりをしています。受講者一人一人が自分の考え方・捉え方の癖に気がつけるように、内省の時間を多くとって、自分と向き合えるように支援をしています。研修で多くのことをインプットするのではなく、受講者本人が「変わりたい」と思える場を作ることが私たちが大切にしていることです。

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