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ニューノーマルな2021年。新入社員を受け入れる上で工夫すべきこと

ニューノーマルな2021年。新入社員を受け入れる上で工夫すべきこと

NEWONE事務局

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(株)NEWONEの上林です。
4月となり、新入社員を受け入れられた組織も多いのではないでしょうか。

外部環境の変化が激しい中で、それに合わせた受け入れが求められる中で、昨年と比べた新入社員の特徴と、より押さえるべきポイントは何かについて、まとめてみたいと思います。

2021年の新入社員研修状況

昨年は4月上旬に緊急事態宣言が出て、急遽オンライン対応をした企業もあれば、いったん待機という対応をとられた企業もありました。一方で、今年は3月まで緊急事態宣言がありつつも、昨年を踏まえて先手を打って対応されていた企業様が多くみられました。

弊社が支援している企業様でも、4月の研修クラス数でみると、8割以上がオンラインでの研修実施であり、2年前と比べると大きな変化を感じます。

一方で、オフライン(リアルな集合スタイル)で実施する企業から聞かれる声では、昨年はすべてオンライン研修だったため、同期間のつながりが弱かったので、今年はそこを強化したいということで、オフラインを選択されていることが多かったりします。
実際、今年オフラインで実施してみたところは、昨年のオンラインの方々よりも、同期間結束の強さが顕著に見られ、リアルな場の大切さも改めて感じました。

2021年の新入社員の特徴

4月に入り10日間が過ぎ、ここまでの期間に多数の新入社員の方々と会った所感としては、
まずは、「オンラインに慣れている」ということです。

昨年は、急遽の対応だったので、企画側だけでなく、新入社員も慣れない印象がありましたが、今年は、そもそも学生時代にオンラインで授業を受けており、ツールの使い方だけでなく、オンラインでの議論や、オンラインで成果物(資料等)を作成することも非常に上手く行うことができます。

また、昨年は急遽な外部環境の変化だったので、自分たちは”ついていない”というような悲観的な側面を見せる新入社員の方々も見られましたが、今年はこの環境下が当たり前であり、昨年よりも斜に構えず、リアルで会っても真面目で素直な印象を受けます。

一方で、ツール類を器用に使い、真面目で素直な方々が多い中で、一人ひとりの本心はやや見えにくい傾向もあると感じました。

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オンライン化が進む中でのメリット・デメリット

先日、新入社員研修で、「皆が直接集まる職場のスタイル」と「テレワークのスタイル」だと、メリット・デメリットは何でしょうかという問いのワークを実施しました。

メリットとして、
「通勤時間などが削減される」
「集中すべき時間には邪魔されにくい」が挙げられ、

デメリットとしては、
「職場の情報がキャッチしづらい」
「周りの人と信頼関係を築きにくい」
「自分の状態なども自分から発信しないと気づいてもらえない」
などの意見が出ていました。

出ていた内容を見ると、昨年度に管理職の方々に問うた時の結果とほぼ同じであり、ズレがなかったことが印象的でしたし、ニューノーマルな状況をしっかりと理解しているのだと思います。

その上で、デメリットに対して、「仕事面で自分から積極的に報告する」等は、研修などでの「仕事の進め方」でホウレンソウなどを学ぶことが多く、新入社員の皆さまも実際に意識しようという気持ちになっていました。
一方で、自分の状態や意向を発信したり、周りと深い関係性を築いたりすることは、具体的な方法を学ぶ機会が少なく、不安視する方も見られました。
改めて、この面に対する対応がニューノーマルな時代において大事になってくると感じます。

自分の意向を可視化するメリット

そういった状況もあり、本年度の新人研修において、本人の働きがいの源泉を知るための診断である弊社ツールのココラボの「カルテ」を新入社員の皆さまに実施してもらいました。

3分ほどの回答で、漠然としがちな「仕事をする上で大事にしたいこと」が、以下9項目の順位付けで出力されます。
・仕事の明確さ
・仕事のコントロール
・自律性尊重の風土
・能力発揮の実感
・成長につながる仕事
・成長を後押しする環境
・社会・顧客とのつながり
・上司とのつながり
・職場の仲間とのつながり

結果を見て、まさしく自分自身だ!と叫ぶ方もいれば、営業職は成長やつながりを重視し、エンジニアは社会への価値を大事にしている、という自社の傾向を発見して納得したり、同期同士で結果を見せ合い、ぐっと距離が縮まったりしていました。

また、本ツールを上司にも紹介し、自分を知ってもらおうとする方も見られ、本人の意向や状態を伝え、上司との信頼関係構築に活用されようとしていました。

ニューノーマルな時代だからこそ押さえたいポイント

オンライン化が進み、コミュニケーションがどんどん効率的になっています。
目的に向かって最短距離に進み、仕事上の情報共有は容易になっています。

一方でそれと比べて、本人の意向や状態は共有しにくいものです。

だからこそ、このニューノーマルな時代のオンボーディングにおいては、仕事面での情報発信方法だけでなく、本人の意向や状態を発信しやすくなるように支援をすることも大事なことだと感じます。

これから配属を迎える企業様も多い中で、新入社員の本心を引き出すかかわりを行い、より良いオンボーディングをしていただければ幸いです。


■プロフィール
上林 周平(kambayashi shuhei)

大阪大学人間科学部卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。
官公庁向けのBPRコンサルティング、独立行政法人の民営化戦略立案、大規模システム開発・導入プロジェクトなどに従事。
2002年、株式会社シェイク入社。企業研修事業の立ち上げを実施。その後、商品開発責任者として、新入社員〜管理職までの研修プログラム開発に従事。
2003年より、新入社員〜経営層に対するファシリテーターや人事・組織面のコンサルティングを実施。
2015年より、株式会社シェイク代表取締役に就任。前年含め3年連続過去最高売上・最高益を達成。
2016年、若手からのリーダーシップを研究するLeadership Readiness Lab設立し、代表に就任。
2017年9月、これからの働き方をリードすることを目的に、エンゲージメントを高める支援を行う株式会社NEWONEを設立。
米国CCE.Inc.認定 キャリアカウンセラー