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キャリア支援をするマネジャーの必要性

キャリア支援をするマネジャーの必要性

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(株)NEWONEの上林です。
ここ最近、多くの企業様から「キャリア自律」という言葉を聞くことが急激に増えました。

また、巷では、
・自律型人材育成が大事だ
・これから求められる人事課題の一番は自律型人材の育成だ
というようなメッセージも多く出ており、今一度、この自律型人材育成に取り組む上で大事な点についてまとめてみたいと思います。

自律型人材育成への最初のポイント

自律型人材とは、指示を待って行動するのではなく、自分から考えて行動ができ、自らやり切ることができるような人材を指します。

そういった人材を増やすために、また、そういった行動を増やすためには、行動を生み出す本人の「スタンス」や「考え方」を変えていくことが大事です。

その一環としてあるのが、キャリア自律という文脈です。

今まで、キャリア形成の主体は「企業」だと認識していた人が多く、配属も異動も企業が決め、それに従っていることが大事だというのが一例です。
このキャリアの主体が、「個人」であると意識を転換できるかがキャリア自律では大事です。

たとえ話で、
「車が好きで、自分の車をこまめに洗車する人も、
レンタカーに乗る際は、汚れはそれほど気にせず、洗車することも少ない。」

という話があるように、
人は自分のものであるという所有感が、主体的な行動(洗車をする)を引き起こすことが多いものです。

まずは、キャリアの主体は「個人」であるとしっかりと捉え、人生や働くことに対して、オーナーシップを持てる状態を作ることが自律型人材育成のスタートラインです。

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自律型人材はどこでも自律的な行動を行うのか

弊社でエンゲージメント向上支援をする中でよく伝えるメッセージとして、エンゲージメントが高い人も、違う企業に行けば下がる可能性はある。なぜならば、ミッション・ビジョンや業務特性との相性も大きいから。
というものがあります。

それと同様に、自律型人材はどうでしょうか。

ある企業で自律的に働き活躍していた人が、地元コミュニティでは、受身的に最低限しか行動しないというシーンもよく見られます。

自律型人材はどこでも自律的に行動するとは言い切れない。
すなわち、自律的な行動という観点で見ると環境面も大事だということです。

自律型人材育成という言葉が、「一人ひとりだけが変われば良い、一人ひとりだけが頑張れば良い」という
思考停止にならないためにも、環境面の大切さに警笛を鳴らしたいと思います。

自律的な行動を促せる職場をマネジャーは作れているか

キャリアの主体が「個人」だと捉え、自律型人材として一歩踏み出そうとしても、環境面が大きな影響力を及ぼす中で、職場環境に影響を及ぼすマネジャーの在り方やキャリア支援がとても大事になってきます。

1. そもそもマネジャー自身が、過去のキャリア観ではなく、これからのキャリア観に転換できているか。

メンバー以上に過去のキャリア観と触れる期間が長かったマネジャーの意識はなかなか変えることは難しく、一方で、マネジャーの意識が過去のままだと、メンバーが自律的になってもそれを防ぐアプローチをするリスクがあります。

2. すぐに問題解決せずに、マネジャーは相手の価値観や背景に寄り添うことができるか。

マネジャーの方に1on1の支援等をしていると、仕事が出来る方になればなるほど、すぐに問題解決にもっていこうとします。キャリア支援は一人ひとりの価値観や背景部分が大事であり、それにあったコミュニケーションができるかはとても大事です。

3. 自分の部署だけでなく、視野を広げてかかわり、人脈や様々な経験をメンバーに付与することができるか。

メンバー以上に高い視座の役割だからこそ、自部署・自組織に拘らないかかわりが大事ですが、一方で短期的な業績達成のために、そのようなかかわりが難しいマネジャーが多いのも実情です。

4. 一人ひとりの力を引き出すことで、チームの総和を高めるマネジメントができるかどうか。

キャリア支援は個人にかかわるものですが、業績面ではチーム全体での成果を追う役割です。一人ひとりの力を引き出しつつも、全体の総和を高めていくマネジメント力こそが大事になってきます。

メンバー本人以上に、意識転換やスキル向上が求められるマネジャー

NEWONEでは、メンバーのキャリア自律支援に加えて、環境面で大きな影響を及ぼすマネジャーへの支援も徹底していきたいと思います。
引き続きどうぞよろしくお願いします。


■プロフィール
上林 周平(kambayashi shuhei)

大阪大学人間科学部卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。
官公庁向けのBPRコンサルティング、独立行政法人の民営化戦略立案、大規模システム開発・導入プロジェクトなどに従事。
2002年、株式会社シェイク入社。企業研修事業の立ち上げを実施。その後、商品開発責任者として、新入社員〜管理職までの研修プログラム開発に従事。
2003年より、新入社員〜経営層に対するファシリテーターや人事・組織面のコンサルティングを実施。
2015年より、株式会社シェイク代表取締役に就任。前年含め3年連続過去最高売上・最高益を達成。
2016年、若手からのリーダーシップを研究するLeadership Readiness Lab設立し、代表に就任。
2017年9月、これからの働き方をリードすることを目的に、エンゲージメントを高める支援を行う株式会社NEWONEを設立。
米国CCE.Inc.認定 キャリアカウンセラー