最終更新日:

自己効力感が高い2年目社員が育つためには?

自己効力感が高い2年目社員が育つためには?

<a href=三浦 琳斗" width="104" height="104">

著者

三浦 琳斗

著者

三浦 琳斗

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層の研修設計を支援。社内では組織開発の一環としてのイベントの企画・運営を行う。人事として、採用にも取り組んでいる。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

入社から約1年が経過するタイミングで、2年目社員向けにフォローアップ研修を実施する企業様が多い時期になりました。

実際に多くの2年目社員の方々を拝見する中で感じるのは、自己効力感高く働く人とそうではない人に大きなギャップがあるということです。そこで、今回はどんな外的要因や内的要因が2年目社員に影響しているのか、2年目社員の私の視点からまとめてみました。

安心感がないことにより不安を抱えやすい

SNSが当たり前の世の中になり、自分自身の意見を発信する機会が増えてきました。表現の自由に基づき、自分自身の意見を発することのできる媒体が多いことはメリットが多いです。

しかし、発信しやすくなることによって、何かずれた意見に対して集団で攻撃するような場面も見かけることが多くなりました。そうした経験を多く積むと「批判される可能性があるなら話さないでおこう」というマインドに陥ることも多々あるのではないでしょうか。

実際にSNSの影響によって、直接コミュニケーションをとる中で「上司に怒られるくらいなら、言われたことだけやっておこう」と受け身になることが、私自身も度々ありました。このような背景も理解したうえで、周囲がかかわる必要があるのではないでしょうか。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

開催中のセミナーを見てみる

自分自身が働く動機を見失いやすい

「私自身もまだ1年半社会人を経験した立場だな」と自身を俯瞰することができます。

しかし、入社して1年半の期間は、社会人とは何か?会社はどんなサービスを提供しているのか?どんな顧客や上司とかかわっていくのか?と情報量が多い中で日々が過ぎ去っていくような感覚だととらえております。

自身が立ち止まる機会なく働いていると、「気づいたら1年半経過してた」「自分は果たして成長できているのか?」と不安を感じることも多いのではないでしょうか。

では上記のような傾向を持っている2年目の皆様にはどのようなアプローチが効果的なのでしょうか。

先ほどの周囲とかかわる不安を抱えやすいに関しては、
上司が日頃からできたことに対する承認を行い、「やってきたことは間違いではなかった」と思わせる働きかけが重要だと考えます。受け身ではなく能動的に働く社員を増やすにあたり、発言しても大丈夫だという効力感をいかに創り出せるかが大事になると考えます。

また、動機を見失いやすいという面に関しては、
振り返りの機会を設け、得てきた経験やスキルを可視化する機会を提供して不安を取り除くことが重要だと考えます。約1年半の期間の中で生じた出来事やそこから何が得られたかを振り返ってみると案外、成長できている実感を得られるものです。

私自身も振り返りの機会を定期的にとるようにしているのですが、「意外と頑張っているし、いろんな経験から得られたことがあるからもっと頑張ろう」と前向きに今後を考えるようになりました。

なんとなくZ世代という枠でくくってしまうことが現状としてありますが、時代や各個人によって価値観は異なるため、さらに「効力感」高く働く2年目社員を増やすための方法を一緒に模索していきましょう。