最終更新日:

悩みにもがく新入社員へ ~悩みの終止符の打ち方~

悩みにもがく新入社員へ ~悩みの終止符の打ち方~

<a href=降籏 光星" width="104" height="104">

著者

降籏 光星

著者

降籏 光星

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手の育成体系作りから管理職主導の組織開発等幅広い階層を支援している。また、一般企業だけでなく大学でもキャリア自律をテーマに支援をしている。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

自分の居場所が無いように感じる、貢献実感がなくて居場所感がない、他の同期達に遅れていると感じる…

様々な理由から入社間もない金の卵達は悩み、もがいているのではと感じます。

この状況においては、「できることから始めなさい」もしくは「やりたい事をやりなさい」と言われるのではないでしょうか。どちらも良く言われますが、共通する事はどちらかを追求すればもう片方が手に入ると言われる事だと感じます。

しかしこれこそが余計難しくしているのだと感じます。

  1. できるから、やりたい様になる
    自身のできる事が磨かれそれが周囲に必要とされ、徐々にやりたい事へと変化していき、やりたい事かもと気付くパターンです。
  2. やりたいから、できる様になる
    自身のやりたいという気持ちと現状のできない事の葛藤でもがく中で徐々にできる事が生まれ気付いたら増えていたというパターンです。

上記のどちらのパターンもイメージは湧くと思います。

どちらを起点とするかは様々ですが、できることからやりたい事が生まれ、そのやりたい事からできる事が増え、更にやりたい事が生まれてくるとサイクルが回っています。
サポートしてくれるOJTトレーナーや、輝いて見える先輩がスーパマンの様に見えるかもしれませんが、結論ただこのサイクルが上手く回っているだけです。

新入社員の方々に問いたい事は、「どうやってこのサイクルに入る?」という事です。

このサイクルに入れていない方、入れている気がしない方は皆さん口を揃えて「できる事もやりたい事もない」と思われているのではないかと思います。負のサイクルに入ってしまっているとも取れます。

所謂、「ニワトリが先か、卵が先か」問題と近しいと思います。

所説ありますが、進化論的に考えると「ニワトリは卵から産まれますが、卵は鶏以外からも生まれる」と考えられると思います。

どちらの考えも正解か不正解かは分かりませんが上記の様に考えられるのも事実です。

先程の例に置き換えると、

「やりたいこと」は「できること」から生まれる
「できること」は「やりたい事以外からも」生まれる

と置き換えることができるのではないかと思います。

大谷翔平の様に今からメジャーで大活躍する事をやりたい事と思うでしょうか?

もちろん思う方もいらっしゃると思いますが、私の場合は完全に妄想の世界であり本当にやりたい事とは思いません。

私が伝えたい事は人間は実現可能性のある物を想像し、やりたいと思うという事です。

言い換えると、我々のやりたいことは常に、できることに作用されているという事です。

あれもこれもやりたいと思う方は大抵の場合、自分はできると信じてやまない自己効力感の高い方か、できないのは分かっていてもできる様になりたいと願う成長意欲の高い方です。

どちらも素晴らしいですが、明確な事は「やりたいこと」は「自分ができると思っている事」からしか生まれないという事かと思います。

長くなりましたが、悩める新入社員の終止符の打ち方は「できることを考えろ」です。

仮にやりたい事が生まれなくても皆さんのできる事は昨日から比較したら確かに生まれています。気づいてないだけで必ず生まれています。

それに気づく事で負のサイクルから抜け出す事ができやりたいことが生まれるサイクルに身を置く事ができます。

入社間もない時の私は、数字を作る事も出来ませんし、綺麗な提案書を書く事も素晴らしいコンテンツを作成する事も出来ませんでした。

唯一できた事は「諦めずにがむしゃらにぶつかり続ける事」でした。

ぶつかり続ける事で難しさを知りただ、同時に同じようにぶつかる後輩のサポートをしたいと自身のやりたいことが生まれるきっかけとなりました。

こうなるとサポートするためにできる事を増やそうと努力をする訳です。

チームマネジメントしている人も育成担当者も、最初のスタートは上記の様な小さな「できる事」だったりします。

皆さんが日頃の忙しさやできなさによりできる事を見失っています。
問題はできる事が、あるかないかで考えるのではなく気付けるかどうかです。

皆さんにもできる事は必ず存在していますし、やりたい事も必ず生まれてきます。

それに気づくために考えて行動を起こしてみるということは皆さんにとって紛れもない「できること」なのではないでしょうか。