公益財団法人 AFS日本協会様

職員のエンゲージメントを高め、子供たちのより良い未来をつくる
〜wevoxを活用しマネジメントの共通理解を深める〜

[スピーカー]
公益財団法人 AFS日本協会
経営管理
副事務局長
今村 順一様(写真:左)

経営管理
本多 章乃様(写真:左から2人目)

株式会社NEWONE
代表取締役社長
上林 周平(写真:右)

コンサルタント
伊藤 愛(写真:右から2人目)

[導入サービス]
wevoxと連動したエンゲージメント向上研修

[実施概要]
マネジャーを対象に、マネジメントにおける共通認識をつくることと、多様な人材のエンゲージメントを向上することを目的に、エンゲージメント向上研修(1日間)を実施。


ー 本日はどうぞよろしくお願いいたします。改めてとなりますが、AFS日本協会様は、どのような協会でしょうか。事業内容や組織風土について教えてください。

今村様:当協会は、第一次世界大戦中に傷病兵の救護輸送に携わったアメリカのボランティア組織American Field Service(アメリカ野戦奉仕団)の活動に端を発しています。第二次世界大戦が終わった後に、相互理解の大切さを痛感した当時のボランティアが、若者の交流事業を行うことを提案し、そこから高校生の交換留学が始まったとされています。日本での活動が始まってからは65年になります。主な事業としては、高校生の交換留学を行っています。日本の高校生を海外に派遣する「派遣事業」と、海外の高校生を日本に受け入れる「受入事業」の2本柱で成り立っています。現在では、日本から海外への派遣は年間約450名37ヵ国となり、受け入れは年間約580名60ヵ国となっています。
組織風土としては、一言でいうと多様な人材が集まっている組織です。価値観やキャリアのバックグラウンド、年齢なども様々です。その中で、共通している想いとしては、子供たちの未来をより良いものにしていきたい、より公正で平和な世界の実現に必要な知識、能力、理解力を多くの人が身につけるため、さまざまな異文化と接する機会を提供したいというAFSの目的や理念に共感した人が集まっています。しっかり体系化された組織というよりは、個々のボランタリー精神を尊重してきた風土があります。

ー 今回、事前にwevoxの診断を実施して、マネジャーに対しエンゲージメント向上の研修を実施するに至った背景について教えてください。

今村様:組織全体の課題を客観的に把握したいと思い、wevoxを導入させていただきました。個人の課題と組織の課題を切り分けて、打ち手を考えていく必要があるため、まずは全体を可視化したいという想いがありました。
当協会はボランティア団体です、“ボランティア”とはそもそも自発的に活動に参加し貢献するということを意味します。そのため、エンゲージメントは重要な意味を持ちます。今後活動を継続していくためにも、職員およびボランティアの方々のエンゲージメント向上はとても重要になります。そこで、改めてエンゲージメントの向上と、この組織におけるマネジメントの共通認識をつくりたいと思い、マネジャーに対し今回の研修を実施いたしました。

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ボランタリー精神の尊重と、組織の生産性向上に生じる矛盾


ー マネジャーや組織に感じている課題はどのようなものが挙げられますか?

今村様:これまで十分に研修を実施してきていないこともあり、人事評価においても皆で共有できる明確な基準や指標がなく、個々のマネージメントスタイルに依存してきたことも人事上の課題の1つであったと思っています。また、個人の意志を尊重して、やりたいことをやりたいように実現していくというボランタリー精神と、組織としてマネジメントをしっかり行い生産性を高めていくという、本質的には相反することをやらなければならない難しさがあります。この組織において、マネジメントするということがどういうものなのか、コンセンサスを取る必要があると考え、今回の研修では、マネージャーのみなさんにマネジメントに対する共通理解を持ってほしいと思いました。

ー なるほど。実際、本研修を実施してみていかがでしたでしょうか。率直なご感想や感じられた効果があれば教えてください。

本多様:これまでマネジメントについて他のチームの人と議論する場がなかったので、今回のようにマネジャーが集まって組織について一緒に考え、対話する機会が得られたことがとても良かったと思います。参加者からは、他の人も自分と同じような悩みを抱えているということがわかったという声もあり、気持ちが明るくなった人もいますし、チームメンバーとの接し方が変わってきたような人もいます。マネジメントにおいて、共通言語をつくることはできたのではないかと思います。
また、今回のエンゲージメント向上研修は、マネジャーだけではく職員全員が受けた方が良い内容だったという人もいました。マネジャーという意識が、これまでとは少し違った感覚で芽生えてきているのかなと感じています。

今村様:マネジャーに就いて、何をどうすべきか手探りで自分なりにやってきたという人もいましたが、今回の研修を受けて、徐々にマネジャーとは、こういうものかという理解や意識が高まってきていると感じています。

ー ありがとうございます。今後、エンゲージメントを高めていくために取り組みたいことはありますか?

今村様:プロジェクトの1つにボランティア体制をどうしていくかというものがあります。2000名いるボランティアを対象に、どうしたらエンゲージメントを高めることができるのかを考えるプロジェクトです。壮大なプロジェクトなのですが、今後、組織を存続していくためにも非常に重要であり根幹となります。まずは、ボランティアというものが何なのかを定義することから考えて取り組んでいきたいと思っています。

本多様:ボランティアのエンゲージメントを高めていくのは職員となりますので、まずは職員もある程度のレベルまでボトムアップしていかなければならないと思っています。そのために、今回の研修も行っていますし、あらゆる角度から全職員を対象に研修実施など、引き続きNEWONEさんにもお力添えいただければと思います。

エンゲージメントという言葉には、人の優しさや温かみがある


ー 今回、NEWONEにお任せ頂いた理由について教えてください。

本多様:私たちが感じている課題感や、やりたいと思うことのど真ん中を捉えていただき、ご提案いただけたことが今回の決め手になったと思います。研修内容が、当協会の状況や課題にマッチしており、マネジャーへの実施イメージも湧いたので、今回NEWONEさんにお願いさせていただきました。

ー ありがとうございます。今回の研修は、どのような組織にお勧めしたいですか?

今村様:当協会のように、組織のメンバー構成が多様なところには特に良いのではないでしょうか。これからは、画一的な人材を採用して育成していくという組織は少なくなり、労働市場もどんどん多様な方向に向かっていますので、そういう意味では、どんな組織にもお勧めできると思います。シニアや外国人など属性の多様性もありますが、価値観やモチベーションも多様化していますので、そういった違いを認識して受け入れ、エンゲージメントを高めることが重要な時代になってきます。こういった研修は、今後多くの組織で必要になってくるではないかと思います。

本多様:今村と同様でどんな組織にもお勧めですが、しいて言うならロジカルな頭脳集団みたいな組織に良いのではないでしょうか。エンゲージメントという言葉には、優しさや温かみがあるように感じます。ロジックだけで打ち手を決めてギスギスしてしまっているような組織や、エンゲージメントを高めることが大事だと頭では理解していても、うまく実践できてないような組織にはお勧めしたいです。

ー 今後、どのような組織をつくっていきたいですか?

今村様:理想としては、一人ひとりが自律して、必要に応じて結びつきプロジェクトを完結できるような組織に向かえれば理想だと思っています。いきなりこの段階に持ってくるのは難しいので、まずは共通認識をつくり、職員のエンゲージメントを高めて、いければと思います。

本多様:AFSの活動の使命であり価値観である、人間の尊厳、違いの尊重、調和、感受性、寛容の精神という基本に立ち戻って、組織として共有していくことで行動できる組織づくりをしていきたいと思います。職員にもボランティアの方々にも、エンゲージメントを高めることで自分の仕事にやりがいや働きがいを持って活動することで、これまで以上に世の中や社会に貢献していきたいと思います。

ー 本日はお忙しい中、貴重なお話をお伺いさせていただきありがとうございました。今後とも引き続きよろしくお願いします。

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