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一行読書:「自分らしく」を求めることが、自分を自分らしくなくしている(14歳の君へ どう考えどう生きるか)

こんにちは。NEWONEの山口です。

“「自分らしく」を求めることが、自分を自分らしくなくしている。”
『14歳の君へ どう考えどう生きるか』池田晶子(著)

当書は、「人生」「幸福」「お金」「友達」のような、私たちの日常にある「当たり前」に目を向けて考えられている哲学エッセイです。
16のテーマがある中から、私は「個性」について触れられている部分から一行を抜き出しました。

少し前の文もご紹介します。

「自ら」ということと「自ずから」ということは違うことだ。

「自ら(みずから)」と「自ずから(おのずから)」、考えれば違いはわかると思いますが、念のため言語化しておくと、「自ら」は、自分の意志であれやこれやとしようとすること、「自ずから」は、自分の意志に依らずに自然とそうなること、だと思います。

この違い、理解はできますが、使い分けて考えられているかと言われると、微妙だと思いました。

最近、ネットや本で「自分らしく生きよう」というようなメッセージを見ることが多いような気がします。
その通りだなと思い、自分らしく生きようと思うのですが、そもそも自分らしさとは何だろうと考えてしまいます。
そして、自分らしさが分からず、自分らしさを求め、自分探しを始めます。

しかし仮に、自分らしさを見つけ、自分らしくなれたとして、果たしてそれは自分なのか、と思います。
こうして、自分らしさのブラックホールに吸い込まれていくことが多々ありました。

そんな時に当書を読み、自分らしさに対しての認識が「求めるものではなく、自ずから備わっているものである」と定まりました。
「個性的だ」「自分らしさがある」と周囲から思われている人は、自分がもって生まれた個性に従っているだけなので、自ずから個性的な自分であるのです。

振り返ると私は、自分らしさを出すために、何をしたらいいんだろうと考えていました。
しかし、自分らしさを出すために自ら行動すると、それは作られた自分らしさになってしまい、もはや本当の自分らしさではないと気づきました。

最近の若手の傾向として、「自分らしさがない」ということが言われていますが、自分らしさを出させることが果たして正しいことなのかは、改めて考えるべきだと思いました。

※「一行読書」について
株式会社NEWONEでは、「仕事そのものが面白いから働く20代を増やす」というミッションのもと、当事者である20代のメンバーを中心に、「Project NEW20’s」を運営・推進しています。
本コラムはProject NEW20’sの企画の1つであり、「働き方」「20代」「モチベーション」「主体性」「エンゲージメント」「幸福」等のテーマで書かれた著書から、20代の仕事が面白くなるヒントや、20代の能力開発のヒントとなる一行をご紹介しています。
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