#コラム

一行読書:文化は文明を後追いする(世界観をつくる 感性×知性の仕事術)

NEWONE小野寺です。

“文化は文明を後追いする”
『世界観をつくる 感性×知性の仕事術』水野学・山口周(著)

当書では、「価値」というものは絶対的なものではなく、社会のありかたによって変わっていく中で、これからの社会で、何が「価値」になるのか、について対談形式で論じられています。

山口周氏の他の著書「ニュータイプの時代」でも詳しく紹介されているように、これまでのモノ不足の時代背景の中で、モノが大量生産された結果「役に立つという価値(=機能的価値)」が過剰になり、「意味のあるという価値(=情緒的価値)」が不足していると説明されています。

これはどういうことでしょうか。

「寒い冬を凍えることなく過ごしたい→ストーブ(役に立つ)」
「雨の日に濡れずに、遠くまで移動したい→自動車(役に立つ)」
のように少し前の時代には、「不満」「不足」「不安」という「問題」が多くあり、それを「役に立つという価値」で解決するというモデルが一般的であり、この「役に立つという価値」が新たに生まれることで「文明」が進歩してきました。

しかし、これが続くことで、「不満」「不足」「不安」といった「問題」が希少化し、「役に立つという価値」が飽和してきたため、問題を解決するためにあった仕事が、次第に「意味」がなくなってきたのです。

このことによって、
「一戸建てをつくるなら、不便な薪ストーブを入れたい」
「白湯を沸かすなら、鉄瓶の方が風情があってよい」
のような「役には立たないけど、意味のあるという価値」の重要性が高まり、「文化」が進歩するというわけです。

昨今の20代は「意味」を重視するとよく言われますが、これまでの文明進歩があってこその、文化への関心の強さであり、巨人の肩の上に立っているという意識を持ちつつも、世代の強みを活かしていくことが重要だと思います。

※「一行読書」について
株式会社NEWONEでは、「仕事そのものが面白いから働く20代を増やす」というミッションのもと、当事者である20代のメンバーを中心に、「Project NEW20’s」を運営・推進しています。
本コラムはProject NEW20’sの企画の1つであり、「働き方」「20代」「モチベーション」「主体性」「エンゲージメント」「幸福」等のテーマで書かれた著書から、20代の仕事が面白くなるヒントや、20代の能力開発のヒントとなる一行をご紹介しています。
Projectの詳細や関連記事は、ぜひ、以下よりご一読ください。
https://new-one.co.jp/service/workshop/project-new20s/

 


■プロフィール
株式会社NEWONE マネジャー 小野寺 慎平

大学卒業後、(株)シェイクに入社。企業の人材育成や組織開発のコンサルティングを行う。
2018年1月(株)NEWONEに創業メンバーとして参画。
商品開発・マーケティング、組織開発コンサルティング、研修やワークショップのファシリテーターなど多方面で活動する傍ら、「仕事そのものが面白いと思う同世代(20代)を増やす」をテーマに20代向けの能力開発事業「ProjectNEW20’s」を立ち上げる。
2018年3月より(株)OriginalPointに参画。「時代にあったキャリア開発」をテーマに学生向けキャリア支援やイベント企画など行っている。