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リーダーシップと“詩”

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こんにちは。NEWONEの山田です。
日々感じたことを“描い”ていこうと思います。

前回の“表現することは生きること”や“ビジネスにおける「アート」と「サイエンス」”の話にも通じるものがありますが、今回は「詩」について描こうと思います。

唐突に思われるかもしれませんが、リーダーシップと「詩」には非常に強力な結節点があると言われています。「レトリック(修辞)が命である」という点です。レトリックとは、文章やスピーチなどに豊かな表現を与えるための一連の技法のことです。

言葉巧みに語り、人を沸き立たせる技法は、時に人心を誤らせることもあると思いますが、レトリックがもつ「人を酔わせる、人を舞い上がらせる」力は時に必要な時があります。

言葉以上の豊かな表現とは、どんな経験をしたらできるのでしょうか。何かひとつの経験でもないでしょうし、きっと様々な人生経験をもとに、その人の生き様が表現された結果、豊かな表現になるのだと思います。

私は自分の体験から色々と学ぶ人間なので、なんでもやってみたいと思い、体験したがりの節がありますが、、時に「詩」から感性を刺激することもしています。「詩」に表現されている世界観から、ものすごい妄想を広げていく私もいるわけです。
イメージがどんどん広がります。止まりません・・・。

自分自身の世界観を広げてくれる「詩」の中でも大好きなものがこちらです。

「朝のリレー」

カムチャツカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ

谷川俊太郎 氏

※引用元「谷川俊太郎詩集 続」より

私はこの「詩」を読むたびに、世界や人との“つながり”を感じ、自分自身も必要不可欠な存在であると感じます。こういった日常に豊かさをも感じます。

人によって、感じ方考え方は違うと思いますが、言葉以上の豊かな世界観を感じることで、
感性が刺激されます。自分の中の“アート”が磨かれていくのです。

「詩」を学ぶことは、自分自身のリーダーシップも磨かれていくのだと思います。
皆さんは、どんなメタファー(比喩)で相手の心を響かせますか?


■プロフィール
山田 静香(shizuka yamada)
大学卒業後、大手人材サービス会社にて法人営業・秘書・経営企画を経験後、
営業部門マネジメントに携わる。
2006年シェイクに入社。リーダーシップ開発・組織開発プログラム等のファシリテーションを実施。
エグゼクティブ(パーソナル)コーチングやシステム(関係性)コーチングアプローチでの
組織開発なども実施している。また、管理部門責任者としても組織運営に携わる。
現在は、シェイク・NEWONEファシリテーターとして活動しながら、
可能性の開花を意図するBloomingColorを設立し、人々のそれぞれにもつ色が
表現されるための支援(パステル曼荼羅アーティストとしてワークショップの開催や
フラワーエッセンスセラピスト)も行っている。