#コラム

同世代のコンサルタントが考える!ニーゼロ(2020年)入社の新入社員育成 〜世代傾向編〜

NEWONEの小野寺です。
2016年に社会人となり、新入社員研修など若手向けの研修の中で「同世代の傾向」を観察し、多くの人事の方と(自分のことを棚に上げながら)「最近の若手」について意見交換させて頂きました。

この経験から、よく言われる以下の特徴に対し、私なりに解釈していきたいと思います(なんらデータに基づくものではないですが、自分にも確かに当てはまると思うものを挙げたいと思います)

(1)とにかく意味を求める


これは多くの人事の方が口をそろえて仰っている印象があります。「社会人とはこういうもの」「まずはこれをやっておけ」など、「意味不在」のアプローチに対して拒否反応を示す傾向があるようです。

人はそもそも、より意味(価値)があるもの・行為を選択したい生き物かと思います。つまりこの世代だけ特別、意味を求める新人類なわけではありません。ではなぜ、意味を求める世代と言われるのでしょうか。

私も含めてですが、20代の特徴として、以下のように言われることがあります。

20代新入社員は「社員」ではなく「賢い消費者」

少子高齢化が進む日本社会の中で大切に育てられ、自分の欲しいものなら、何でも与えられるような環境で過ごしてきた結果、“賢い消費者”として自分にとってメリットのある何かを「選ぶこと」に長じていますが、一方で、「選ばれること」には価値や喜びをあまり感じなくなっている

20代社員にとって、仕事もOJT指導者も「選ぶ対象」。自分にとって価値がないと判断した仕事やOJT指導者には関心を示さず、そうしたOJT指導者からの意見を請うこともしなくなる

出典:チームの教科書(https://atlassian-teambook.jp/_ct/17203972

選ぶことが得意(当たり前)だと、「選んだことを正解にしよう」という意識になりづらく、「意味づける」よりも「意味あるものを選びたい」という傾向があるように思います。これは、ネガティブな面から考えると「曖昧耐性が低く適応力が弱い」が、ポジティブな面から考えると「形骸化した当たりまえを疑い、より価値あることを考える力がある」とも言えるのではないかと思います。

(2)協調性は高いが染まらない


「社会人としての意識転換がなかなか起こらない」や「自社の社員としての自覚が弱い」などもよく言われるように思いますが、総じて新たなコミュニティ(ビジネス社会や会社)のルールや前提を素直に受け入れない(鵜呑みにしない)傾向があるように思います。

これは前提として、コミュニティは自らが所属することを選ぶものであり、従属するものではない(合わなければ抜けられる)という意識があり、加えて社会や会社のルール(当たりまえ)というものは普遍的でなく、変わり続けるもの(まずはビールでなくても「よくなってきている」、短時間で働くことが「スマートになってきている」等)であると考えているからのように思います。

このように考えると、この世代はチーム戦や協業に向かないように見えるかもしれませんが、決してそうではなく、良好な人間関係を求める傾向から協調性の高さがあります。

これは、ネガティブな面から考えると「組織視点から見ると自律心が強く扱いづらい」が、ポジティブな面から考えると「他者や場合によっては組織とも対等な関係性を築くことが得意(前向き)」とも言えるかと思います。

(3)繊細だが鈍感


前述の通り、良好な人間関係を求める(人の目を気にする)傾向から、「周囲からのネガティブな評価に対して繊細であり、落ち込みやすい」が、一方で「飲み会で上座に座る、ビールをつがない」、「研修中、人事の前で平気で研修の批評をする」などの事象から「言われないと気づかない(鈍感)」と評されることが多いように思います。

この「言われないと気づかない(鈍感)」という傾向に対し、昨今の新入社員は「教わってないから分からない、知らないことはできない」と自分にはどうしようもないと難しさを感じているようです。

一世代前の新入社員にとって、組織は「一早く順応すべきもの」であり、そのために新たに所属した組織の当たりまえをよく観察し、自分の当たりまえをチューニングしていったのに対し、これも前述の通り、「順応が当たり前でない世代」にとって、ネガティブな影響があるまでは自分にとってコンフォートな当たりまえで行動していることが実情のように思います。

以上、3点の特徴について考えてみました。
本当か嘘か知りませんが、エジプトの壁画にも「最近の若者は・・・」と書かれていたという話があるように、世代によって特徴があるのは当たり前であり、良い・悪いの話で考えるのではなく、ストーリーで考え、適切な育成を行うことが大事なように思います。
(そろそろ「同世代」というには歳が離れた新入社員が入ってくる自分に対して、自戒の念のこめて。)

イマドキの新入社員の主体性を引き出す
「エンゲージメント」に注目した育成方法とは
https://new-one.co.jp/seminar/2019-1017/

 


株式会社NEWONE 小野寺 慎平

大学卒業後、()シェイクに入社。企業の人材育成や組織開発のコンサルティングを行う。
20181()NEWONEに創業メンバーとして参画。 商品開発・マーケティング、組織開発コンサルティング、研修やワークショップのファシリテーターなど多方面で活動する傍ら、「仕事そのものが面白いと思う同世代(20代)を増やす」をテーマに20代向けの能力開発事業「ProjectNEW20’s」を立ち上げ責任者を務める。またグループ会社では、「時代にあったキャリア開発」をテーマに学生向けキャリア支援やイベントの企画など行っている。