#コラム

「ことばと多様性について〜関西人の言い訳〜」

島で暮らしはじめて、8ヶ月が過ぎました。
2018年もあと少し、住み慣れた土地を離れたせいもあるのか、
年の瀬が妙に恋しい今日この頃です。

そんな僕は大阪の出身なんですが、
最近色んな人と話をする中でよく言われるのが

「山野さん、関西人ぽくない・・・」というセリフです。
なぜ島に来たんですか?と、出身はどこですか?というのは、
だいたいセットで聞かれるので、

その度に、自分の中には「アイデンティティ・クライシス」が
発生します(島では横文字を使いすぎると、注意されます)。

島に来る前は、4年ほど東京で仕事をしていたので、その影響と、
良く言えば順応性が高く、悪く言えば流されやすい自分の性格が
現れているのかもしれません。

関西人としての誇りを失ってはならぬ、と思いながら
関西弁に寄せようとするのですが、特に敬語で話すとき、
初対面の人と話すときなどは、逆にそれが「ぎこちなさ」に
なってしまうので、これは困ったものです。

一概に全てそうとは言えないですが、
標準語っぽく話すときの自分は、比較的ゆっくりで穏やか
関西弁で話すときは、調子よさげで、1.2倍速、

なんてことを、言われたりもします。

それに加えて、留学生やALTとの会話や、海外出張などで、
英語を使うことも意外に多いのですが、その時なんかは、
妙に大げさなリアクションを取ってみたりします。

同じことを日本語ですると、すごい違和感なので、
何とも「二重人格な自分」がいるような気もするのですが、

これは過去に留学していたときの自分の経験が影響していたり
英語ならではの抑揚を意識するからなのかもしれません。

という訳で、色んな言葉があり、ごちゃごちゃしてくるのですが、

迷った末に最近思うのは、その辺はあまり気にせず
「多言語」で喋るということです。
(関西人の皆さま、決して故郷を捨てたわけではありません。)

大切なのは、その時々で話している言葉に「ぎこちなさ」がなく、
言葉と、今の自分が一致している感覚なのかなと思います。

たぶん人間は基本的に二重人格というか、多面性に溢れていて、
それが、言葉として自然に出てくるような感覚でしょうか。

(僕自身に、穏やかさもあれば、調子良さもあると思うし、
 人生を積み重ねていく中で、その変化もきっとある)

あとは、コミュニケーションを取る相手との距離感が、
言葉に現れてくるのかもしれません。

だから、たぶん無理なく自然にやればいいし、
矛盾することを言いますが、相手との距離感を変えたいと
思うときは、言葉を変えてみることもありなのかもしれません。

さて気の向くままに書いてきましたが、小難しい話が続くと、
各所から注意をされそうなので、今日はこの辺にしておきます。

あとは、これまで「それ、エセ関西弁やん」と揶揄していた
全ての友人にお詫びを申し上げます。
(つづく・・・)

 


■プロフィール
山野 靖暁(yasuaki yamano)
1991年生まれ/大阪府出身
株式会社シェイクに新卒で入社後、研修開発やコンサルティング営業に従事、
多くの企業の人材育成、組織開発に携わり、株式会社NEWONEの創業期にも関わる。
シェイク退職後、イギリスの大学院シューマッハカレッジへの短期留学を経て、
2018年3月より島根県の隠岐郡海士町に、暮らしと仕事の拠点を移す。
地域や、海外をフィールドにした課題解決型学習のコーディネートなど、
高校、地域、行政、民間企業等と連携しながら教育の魅力化に取り組んでいる。
最近のテーマは「他者との関わりの中で、その人らしさが生まれる学びの場」