一行読書:優れた意思決定を行う能力は限られたリソースである(最高の脳で働く方法)

NEWONEの小野寺です。

“優れた意思決定を行う能力は限られたリソースである”
『最高の脳で働く方法』デイビッド・ロック著

横浜の書店で、”自分自身を変え、他者を変え、さらに周りの正解を変える能力は、つまるところ「自分の脳をどれだけよく理解しているか」にかかっている”
というキャッチに惹かれ購入した当書から一行をご紹介します。

あの人は「記憶力が良い」「思考が早い」「論理的である」「考え続ける体力がある」など、日々仕事をする中で「脳」の力について考えたことがある方は多いと思います。
当書は、読みやすい形式で脳の仕組みを解説しているので、ぜひ手にとってみて下さい。

今回は、そんな当書から「意思決定」に関する脳の仕組みについて言及された一行をご紹介します。

朝出社して、溜まったメールを処理していると途中で、打ち合わせで使う資料がまだ完成していないことに気づいたり、同僚からの相談に乗ったりしているうちに、処理すべきメールの内容を忘れてしまい、朝からどっと疲れた感じがする、なんてことはないでしょうか。

このようなことは、まさに我々が意思決定を行う能力が「限られたリソースである」ゆえに起こる現象です。

当書によると「意思決定」は、「前頭前皮質」の活動によるものであり、具体的には、物事を「理解」「判断」「想起(思い出す行為)」「記憶」「抑制(思考を止める)」といった5つの機能によって行われます。

そのため、複数のことを意思決定しなければいけない状況下(メール処理など)において、ここまで考えてきたことを全て「記憶」しながら、過去の記憶を「想起」し、関係のない記憶や思考を「抑制」しながら、「判断」を繰り返すことで、「前頭前皮質」の活動が慌ただしくなり、次第に疲弊して、意思決定の質がどんどん下がっていくわけです。

このような脳の仕組みに対し、「最高の脳」で働くためにの方法として、

・前提として、意思決定を行う能力は節約すべきリソースと考える
・エネルギーを消費する優先順位付け(※人間は未来を予測する活動にエネルギーを大量消費する)を最優先にする
・もっとも注意を要する作業は、頭がフレッシュで明晰に働く時間に設定する

などが紹介されています。

「意思決定を行う能力」は「お金」とは違い、目に見えないため「無限のリソース」のように思いがちですが、兎にも角にも、この意思決定を行う能力は、自分も上司・部下や顧客も、「限られたリソース」であることを忘れず、「むやみやたらに頑張る(頑張らせる)」ではなく「限られたリソースを効果的に分配する」という前提に立つ必要があります。

また、これは一朝一夕で出来るようになることではないので、この概念を念頭においた上で、「むやみやたらに頑張るモード」な自分や「意思決定が並列して脳が破裂しそう」な自分に気づき、少しずつ脳の手綱をとっていく訓練が重要なように思います。

※「一行読書」について
株式会社NEWONEでは、「仕事そのものが面白いから働く20代を増やす」というミッションのもと、当事者である20代のメンバーを中心に、「Project NEW20’s」を運営・推進しています。
本コラムはProject NEW20’sの企画の1つであり、「働き方」「20代」「モチベーション」「主体性」「エンゲージメント」「幸福」等のテーマで書かれた著書から、20代の仕事が面白くなるヒントや、20代の能力開発のヒントとなる一行をご紹介しています。
Projectの詳細や関連記事は、ぜひ、以下よりご一読ください。
https://new-one.co.jp/service/workshop/project-new20s/

 


■プロフィール
株式会社NEWONE マネジャー 小野寺 慎平

大学卒業後、(株)シェイクに入社。企業の人材育成や組織開発のコンサルティングを行う。
2018年1月(株)NEWONEに創業メンバーとして参画。
商品開発・マーケティング、組織開発コンサルティング、研修やワークショップのファシリテーターなど多方面で活動する傍ら、「仕事そのものが面白いと思う同世代(20代)を増やす」をテーマに20代向けの能力開発事業「ProjectNEW20’s」を立ち上げる。
2018年3月より(株)OriginalPointに参画。「時代にあったキャリア開発」をテーマに学生向けキャリア支援やイベント企画など行っている。

 

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