一行読書:「内なる言葉」に幅と奥行きを持たせることが、よく考えることの正体である。(「言葉にできる」は武器になる。)

NEWONEの山口です。

“「内なる言葉」に幅と奥行きを持たせることが,よく考えることの正体である。”
『「言葉にできる」は武器になる。』梅田悟司(著)

当書は、ジョージアの「世界は誰かの仕事でできている。」、タウンワークの「その経験は味方だ。」といったコピーライティングを手掛けている著者が、伝わる言葉を生み出すための技術に関して解説をされています。

まず前提として、言葉には「内なる言葉」と「外に向かう言葉」があります。

内なる言葉は、私たちの頭や心で使用している言葉を指します。
誰かの発言に納得した時には「たしかに」と心でつぶやいたり、逆に納得していない時は「それは違うのでは、私はこう思う」と頭に浮かぶ時があると思います。
それが内なる言葉を使用している(=考えている)状態です。

そして外に向かう言葉は、私たちが普段の会話で使っている言葉を指します。
実際に、「○○さんと同意見です」や「私は××だと思います」のように、言葉を発する時は外に向かう言葉を使用しています。

つまり、言葉を発するという行為のプロセスを紐解くと、内なる言葉を外に向かう言葉に変換していることがおわかりいただけるかと思います。

伝わる言葉を生み出すためには、外に向かう言葉だけを育てても、表面的な伝える力が上がるだけで、効果があまりありません。
言葉を発するというのは、自分の考えていることや意見を伝えるための方法にすぎないので、外に向かう言葉を先に育てても、「口が達者で意見が浅い人」というレッテルを張られてしまうだけです。
まず、内なる言葉を育てることで、意見自体の質も上げ、それを外に向かう言葉に変換することで、伝わる言葉が生み出されます。

内なる言葉を育てるとは、ある出来事が起きた時に、どのような内なる言葉が生まれ、どのように物事を捉え、考えが進んでいくのかを、自分自身で把握するということです。
湧き上がってくる内なる言葉を「悲しい」「嬉しい」といった漠然とした括りで受け流すのではなく、真摯に向き合うことが必要です。

比較的若者が使う頻度の高い「やばい」「かわいい」といった言葉は、多くの内なる言葉を省略して伝えられる便利な外に向かう言葉です。
しかし、内なる言葉と向き合うことを放棄していることと同義かもしれません。
今一度、起きた出来事に対して、何を想ったのか、どんな内なる言葉が沸き上がったのか、自分に問いかける時間を作ることで、内なる言葉に幅と奥行きができ、自身の人間性や個性が反映された言葉を発することができると思います。

※「一行読書」について
株式会社NEWONEでは、「仕事そのものが面白いから働く20代を増やす」というミッションのもと、当事者である20代のメンバーを中心に、「Project NEW20’s」を運営・推進しています。
本コラムはProject NEW20’sの企画の1つであり、「働き方」「20代」「モチベーション」「主体性」「エンゲージメント」「幸福」等のテーマで書かれた著書から、20代の仕事が面白くなるヒントや、20代の能力開発のヒントとなる一行をご紹介しています。
Projectの詳細や関連記事は、ぜひ、以下よりご一読ください。
https://new-one.co.jp/service/workshop/project-new20s/

 

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