
過去は変えられないか? 〜夏になると思い出すこと〜
こんにちは、山野です。
この夏は出張で、ロシアのウラジオストクに来ています。
(ジャガイモを食べ続ける日々が、かれこれ1週間・・・)
そして個人的なお話になりますが、この時期私が、
海外にいても気になるのが、高校野球の地方大会の予選です。
甲子園という一つの大きな目標に向かって、瀬戸際、土壇場で勝負する
高校生達の姿にはハツラツと、胸を打つものがあります。
そして自分が高校球児だったのは、もう10年も前かと思うと、
時の流れを感じる今日この頃です・・・
一方で、自分が高校3年生だった夏の大会大阪府予選、
最後の試合は今でも鮮明に記憶に残っています。
9回まで2点差(1-3)で負けていた中、最終回に息を吹き返し、
3点を取り逆転 (4-3)、尚もチャンスの場面で、試合の途中から
出場していた自分に打席が回って来ました。
しかし、その場面で打つことができず、9回裏の攻撃で
相手に1点を取られ同点、そして延長11回の裏にサヨナラ負け、
接戦の末(4-5)で夏は終わりました。
最善の準備、やれることはやった、という気持ちはありましたが、
ここ一番で結果を出せなかったという記憶は今でも自分の中にあります。
そして、ふと思い出すのが当時の監督に言われた言葉です。
「お前を試合に出したことは、俺は後悔していない」
「結果が変わることはない、でもその意味はきっと変えていける」
10年も前の話なので、言われた言葉そのままには、
もちろん覚えていないわけですが、この2つが、
なぜか今も自分の中に残っています。
その後大学に進学し、社会に出て働く中でも、
「ここ一番で、結果を出せる人になりたい」
「ここ一番で頼れる、懐の深い人間になりたい」
無意識に、そんなことを思っていた気がします。
正直なところ、そんな目指す自分とは、まだまだ
距離があると思うような27歳の夏ですが、
「過去は変えられないけれど、今の努力の積み重ねで、
過去の意味は、きっと変えていける」
そんなことを、晴れやかに監督に報告できる日を目指して、
この夏も頑張っていきたい、そんな初々しい気持ちを
ふと思い出した夏の夜でした。
■プロフィール
山野 靖暁(yasuaki yamano)
1991年生まれ/大阪府出身
株式会社シェイクに新卒で入社後、研修開発やコンサルティング営業に従事、
多くの企業の人材育成、組織開発に携わり、株式会社NEWONEの創業期にも関わる。
シェイク退職後、イギリスの大学院シューマッハカレッジへの短期留学を経て、
2018年3月より島根県の隠岐郡海士町に、暮らしと仕事の拠点を移す。
地域や、海外をフィールドにした課題解決型学習のコーディネートなど、
高校、地域、行政、民間企業等と連携しながら教育の魅力化に取り組んでいる。
最近のテーマは「他者との関わりの中で、その人らしさが生まれる学びの場」