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不安を期待に変えるキャリア研修

不安を期待に変えるキャリア研修

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著者

降籏 光星

著者

降籏 光星

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手の育成体系作りから管理職主導の組織開発等幅広い階層を支援している。また、一般企業だけでなく大学でもキャリア自律をテーマに支援をしている。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日、新卒2年目を対象としたキャリア研修を実施させていただきました。

昨今、人材流動化の影響で定着率低下を防止することを狙いとして、キャリア自律をテーマに扱い研修を実施する企業が増えています。
キャリアという広いテーマが故に正解がなく、不安を感じやすい内容でもありますが、不安との向き合い方を考え、どの様な一歩を踏み出すのかが重要になってくると感じます。

そんな中、今回お会いした200名の受講者の方々は「キャリアは会社が作ってくれる」、「自分で作ると言われても何をして良いか分からない」、「広くて何から考えて良いか難しい」と声にする受講者がほとんどでした。

研修中には①過去のキャリアの満足度②現在の充実度③未来への期待度を切り口として現状の可視化を行いました。

ほどんどの受講者が①②に比べると③に対する点数が低く出ている傾向にあり、理由を深堀りすると「自信がない」という言葉が多く挙がってきました

キャリアというテーマはどこの企業も取り組んでいるテーマにはなりますがそこに隠れている課題の多くは「自分で自分のキャリアを築く”自信がない”」という事に繋がると感じます。

そこで半日という時間の中で、③未来への期待度を高める為に何ができるのかを全員でディスカッションしました。
具体的には自社でこれまで得て来たキャリア資産(経験やスキル)にはどの様な事がありそうかを洗い出し、グループ内で共有し、自分の気づけていなかったけれども得ているキャリア資産はないかを整理する時間を取り、成長を可視化する時間を設けました。

書き出した物をグループで共有する事で見えなかった事に気付けるだけでなく、何よりも自分の言葉で語る事で自信を持った受講者の顔が印象的でした。

ファシリテーターから「今後得ていきたい資産は何ですか?」と問いかけるとグループ内のディスカッションは更に加速し、経験や具体的なスキル、マインド面含め様々な観点で自社で得たいキャリア資産がクラス内に広がりました。

ここまでディスカッションしてきた受講者から「まだまだできる事がある」、「意外と良い環境で働けているかも」、「○○を得たい」等、未来に対する期待を言葉にする受講者が増え、その為にどの様なアクションを起こすべきかに落とし込む姿が印象に残りました。

キャリアを考えることは不安であり、難しいテーマである事は間違いないですが、自身の成長を言語化し、どの様な成長をしていきたいのか細かく区切って考えることで重かった一歩目のアクションに繋がることを感じました。

キャリアは自分で作れるものであるという意識が芽生え不安→期待に変わった。そんな半日だったと感じます。