職場で実際に使えるスキルを身につけるスキル研修とは

こんにちは。NEWONEの坂本です。
コミュニケーションやプレゼンテーション、ロジカルシンキングといった基本的なものから、ファシリテーション力や交渉力、発想力などといった応用スキルまで、スキル研修のオーダーは様々あります。

しかし、どの会社様にも共通しているのが、学んだスキルを研修内で終わらせたくない。
実際に職場で使えるスキルを身につけてほしいというオーダーです。

大抵のビジネススキルは、ハウツー本が巷で溢れており、必要な知識は誰でも簡単に手に入れることが出来る中、あえて集まってスキル研修をやる意味はどこにあるのでしょうか。

一言でいえば、「自己課題の認識」ができることが、研修で学ぶ最大の意義だと考えます。
手上げ式のスキル研修で、よっぽどの課題感を持って臨む受講者を除き、たいていの受講者は「言われたから来た」という状態です。そのような受講者に、ビジネススキルのいろはを教えても、その場で勉強した気になって職場で使ってみようというところまでは至りません。
しかし、「自分は明確にここが苦手であり、これを解決しない限りはキャリアステップを上がっていけない、自分にとって不都合な現実がある。」そう自覚できたときにはじめて、ラーニングポイントを吸収し、研修後の行動変容が起こります。

コミュニケーション研修だと分かりやすいのですが、人は誰でも当たり前にコミュニケーションを行っています。新人時代、右も左も分からない状態で必死に電話対応などをしてきたことも、ある程度経験を積めば当たり前のように出来るようになり、苦労なんて忘れてしまいます。
試行錯誤をしながら、社内外の人間とコミュニケーションを図り、成果を出すことを繰り返してくると、「自分のコミュニケーションスキルが完璧だとは思わないけれど、自分なりに成功/失敗パターンはなんとなく分かっているし、今のどから手が出るほどスキルを欲するわけではない」という状態になります。

このように、ビジネススキルというものは、多かれ少なかれビジネスパーソンが毎日実践しているものなので、過去の自分の経験に引っ張られ、無意識に自分なりの「捉え方」が生まれているという特徴があります。スキルの上達を阻むのは、スキルを知らないことではなく、そのスキルの必要性を本人が認識できていないことです。その必要性を認識するためには、自分自身の経験に対する「捉え方」を変えることが求められます。これには3ステップがあります。

ファーストステップは、自分自身のスキルの現状を把握することです。
具体的にはコミュニケーション研修だと、自身が話す様子を録画してその映像を見たり、グループ内で「最も仕事ができそうな人」をここまでのコミュニケーションの様子だけで判断したりしながら、半ば強制的に客観的な立場に立たせます。そのようにして、自分の課題に対してアンテナを張っていきます。

2ステップ目としては、対象の受講者にとって最も「弱いポイント」「身につけるべきポイント」に絞って知識を提供することです。一口にコミュニケーションスキルと言っても切り口は様々で、知っておいた方が良いスキルは五万とあります。

しかしただスキルを並べても受講者が学んだ気になって終わってしまうので、受講者にとってボトルネックになっていそうな点や業務上どうしても身につけた方が良いポイントに集中してお伝えします。受講者にとって本当に必要なエッセンスだけお伝えすることで、その知識を自分の現状に当てはめ、「この点は自分の課題なのではないか・・」と自ら内省していきます。

そして3ステップ目は、その受講者の「内省」をさらに深めていくこと。
繰り返しになりますが、スキルの上達を阻むのは、スキルを知らないことではなく、そのスキルの必要性を本人が認識できていないこと。
例えば、「話すときに表情が固くなってしまう」という課題に受講者が気づいたとしたら、その課題を引き起こしている本人の無意識の思い込みを内省していきます。

なぜ?という問いかけを繰り返し、「正しいことを伝えることがコミュニケーションだと思い込んでいた。」という自分の「捉え方」に気づく。このステップを繰り返していくことで初めて、受講者はこれまでの経験に対する「捉え方」を変え、実際の職場の1シーンを思い出し、「あのとき、ああすればよかったのかもしれない」と、自己課題を深く認識することになります。ここまでくれば、あとは受講者が(勝手に)行動を変えていくと言っても過言ではありません。

学んだスキルを研修内で終わらせず、実際に職場で使うところまでもっていくためには、研修の中で職場の自分と研修のラーニングポイントをブリッジし、内省し、自身の課題に気づかせることが重要です。
集合研修という形でスキル研修を行う意義は、受講者同士の相互の交流やファシリテーターからの問いかけにより、受講者に一段も二段も深い内省を促すことができるところにもあると考えます。

ただ知識を与えて終わりではなく、その知識を自身の経験と紐づけ、これまでの経験の捉えなおしをさせる時間を設計に盛り込むことが、スキル研修をつくるうえで最も重要なのではないでしょうか。

 

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