「自組織に変化をもたらすような人材」を育てるためには

(株)NEWONEの上林です。
先日、弊社NEWONE主催で、管理職層向けの他流試合を実施させていただき、4社12名の方々に集まっていただきました。
(開催レポートはこちら
実施しながら、改めて通常の集合研修と違う利点があるなと感じる中で、その気づきをまとめていきたいと思います。

個社別集合研修の限界とは


普段、我々も多く実施させていただいている個社別の集合研修。
右肩上がりの成長期に、皆が同じものを理解するという狙いであれば、多くの人に一斉に行える集合スタイルは、非常に効果的なスタイルであると思います。

一方で、“どのような人材を育てたいか”という目指す姿によっては難しさもあります。
例えば、「自組織に変化をもたらすような人材」になってほしいと企業側が願うならば、その集合研修スタイルが弊害になることもあります。
具体的には、会社の枠を超えるのではなく自社内の枠で考える癖が強化される可能性がありますし、また、言われたことをやり、言われたことを調整するスキルが高まり、想定外が出てこない可能性もあります。

物事は狙いによって、良し悪しは変わるものであって、だからこそ、何を狙うかによって打ち手は変わると思います。

仮に「自組織に変化をもたらすような人材」を求めるならば、社内の枠組みではなく、外部の人などから刺激を受けることが大事になってきます。

公開講座と他流試合の違い


一方で、外部の人と話すだけで良いのでしょうか。

何100人も集まるセミナーを聞いて横の人と対話をする、異業種交流会に参加して情報交換をする、刺激という観点で効果はあると思います。

ただ、それだけでよいのでしょうか。
改めて「公開講座」と呼ばれる会社の枠を超えた個人が集まる場と、言葉で聞く「他流試合」と呼ばれるものの差は何なのか。それを考えることによって、どのようなポイントを押さえることが、より効果を高めるかを考えていきたいと思います。

「他流試合」は、デジタル大辞泉によると、
武術などで、他の流派の人とする試合。
流派が違うもの同士がぶつかりあい、良し悪しをつけるニュアンスがあると思います。
そこから転じて、人材育成という領域で、「他流試合」を考えると、

異なる業種や分野の方々が集まり、問題解決等に向けて真剣に議論し、その結果として互いの違いを認識しあう場

であると我々は思います。

そう思うと、会社の枠を超えた個人が集まる場である公開講座ではなく、「他流試合」と言い切れる場にするためには何が必要か。
そこには、2つのポイントがあると思います。

1つ目は、参加者が会社の代表であるという自覚を持つことにあります。流派の違いが語源だからこそ、個人での参加ではなく、会社の代表としての参加で、会社同士の違いを見つけることが大事であるからです。

だからこそ、一人ひとりが「自社では・・」という意見を多く言うことが大事だし、場合によっては、自社から数人がその場に参加し、互いに自社のことを話す機会があったりすることが大事です。

2つ目は、問題解決等において目指す方向に向けた真剣な議論の場が必要です。会社間で考えの違いが出たり、その中で、対立するような場があることが大事になってきます。

だからこそ、プログラムでは、単なる情報交換ではなく、目指す方向に向けて対立もあるような議論をする設計が重要になります。

この2つが「他流試合」と言うためのポイントであると思います。

「自組織に変化をもたらすような人材」を育てるために


「自組織に変化をもたらすような人材」を育てたいならば、自組織内で完結するよりも、組織の外に出るほうが効果的だと思います。

その中で、自組織に「変化をもたらす」ことが大事ならば、外部の情報と接するだけでなく、自組織の代表として、他組織との違いを目の当たりにして物事を進める経験が効果的だと思います。

すなわち、そういった狙いならば、他流試合の形式が効果的であります。

個社別の集合研修の方が、多くの人に自社情報を伝えやすく確実に実施しやすいものです。
一方で、変化が速い世の中において、育てたい人材を聞くと、言われたことをこなすのではなく、「自組織に変化をもたらすような人材」とおっしゃる方も多くいます。

そうであるならば、もう少し他流試合形式が当たり前になるべきではないでしょうか。

個社別集合研修や(一般的な)公開講座型が多くを占める研修やワークショップ業界。
スタートアップである我々は、「今までの当たり前」に染まりすぎず、新たな価値に挑戦していきたいと思います。

引き続き、何卒よろしくお願いします。

★近日開催の他流試合はこちら

 


■プロフィール
上林 周平(kambayashi shuhei)

大阪大学人間科学部卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。
官公庁向けのBPRコンサルティング、独立行政法人の民営化戦略立案、大規模システム開発・導入プロジェクトなどに従事。
2002年、株式会社シェイク入社。企業研修事業の立ち上げを実施。その後、商品開発責任者として、新入社員~管理職までの研修プログラム開発に従事。
2003年より、新入社員~経営層に対するファシリテーターや人事・組織面のコンサルティングを実施。
2015年より、株式会社シェイク代表取締役に就任。前年含め3年連続過去最高売上・最高益を達成。
2016年、若手からのリーダーシップを研究するLeadership Readiness Lab設立し、代表に就任。
2017年7月、「和×人材育成」をコンセプトにした和の大学株式会社を設立。
2017年9月、これからの働き方をリードすることを目的に、生産性向上やイノベーションなどを支援する株式会社NEWONEを設立。
米国CCE.Inc.認定 キャリアカウンセラー

 

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