強みを伸ばすのか、弱みをつぶすのか? 〜二項対立を超えて〜

こんにちは、山野です。
ダイバーシティの推進が叫ばれる中で、ビジネスの現場、
そして最近私がお仕事で関わる、学校教育の現場でも、

いかに自分の個性や強みを見出し、生かしていくか、
ということについては、たくさんの対話と実践が
日々なされているように思います。

一方、日常を過ごす中で感じるのは、一人の人間として、
弱みや、コンプレックスを克服したいという気持ちは
強みを伸ばし、生かしていくこと以上に、当人の心の中を
大きく占めることかもしれないと、時折感じます。

私自身も、最近とある仕事がキッカケで、
「なぜ、人を惹きつけるプレゼンができないんだろう?」
「あの人みたいに、伝える力を磨きたい!」
と、あまり生産性のない比較をして、悶々とすることがありました。

そんなことをぼんやり思いながら、先日前職で自分を
育ててくれた上司と、久しぶりに会う機会がありました。

ダイレクトに、何か相談をしたわけではなかったのですが、
たまたま、強みや、多様性ということについて話す中で、

「強みの矛先をどこに向けるか?ってことが大事な気がするんだよね」
という言葉をもらいました。

最初は、すぐに理解ができなかったのですが
よくよく聞いてみる中で、その人が言ったのは、

「例えば、コミュニケーションは苦手だけど、自分の好きなことに対しての学習欲がとても強い子がいた時に、本を読むだけではなく、人に話を聞きにいくとか、学習の矛先を少し変えてみることで、コミュニケーションに影響を与えることもあるんじゃないかな」

私の解釈も含みますが、じっくり話をきく中で、
自分自身や、日々関わる高校生たちの顔を思い浮かべながら、
少し肩の荷が降りた気がしました。

つまるところ、強みを伸ばしたいか、弱みをつぶしたいか、
それ自体は、一人ひとりが選択すればいいと思いますが、

強みを伸ばし生かすこと、弱みをつぶし克服すること
それぞれを「二項対立」で捉えるのではなく、

むしろ互いに「二項循環」するものとして考えれば、
上手く歯車が噛み合うこともあるかもしれない。
単純なようで、気づかなかった視点だと感じました。

そしてもう少し言うならば、その過程の中で
「自分の中にある多様性」をゆっくりと受け止めることが
できるようになれば、他者との違いや、多様性を受け止める
第一歩になるかもしれない。

久しぶりに都会の真ん中でコーヒーをすすりながら、
ふと、そんな淡い期待を持った一日でした。

 


■プロフィール
山野 靖暁(yasuaki yamano)
1991年生まれ/大阪府出身
株式会社シェイクに新卒で入社後、研修開発やコンサルティング営業に従事、
多くの企業の人材育成、組織開発に携わり、株式会社NEWONEの創業期にも関わる。
シェイク退職後、イギリスの大学院シューマッハカレッジへの短期留学を経て、
2018年3月より島根県の隠岐郡海士町に、暮らしと仕事の拠点を移す。
地域や、海外をフィールドにした課題解決型学習のコーディネートなど、
高校、地域、行政、民間企業等と連携しながら教育の魅力化に取り組んでいる。
最近のテーマは「他者との関わりの中で、その人らしさが生まれる学びの場」

 

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