自分にしか分からない「葛藤」を貯めていくと、それが価値になる

こんにちは。
NEWONEの坂本です。

先日、とあるご縁で、
夢である「お笑い芸人」を諦め、サラリーマンとして就職しようとしている方の、
キャリア面談に立ち会う機会がありました。

そのキャリア面談の担当者の方から、
元お笑い芸人がサラリーマンとしての生き方を選び、
社会化していく過程では、「アイデンティティの崩壊」が起こることがあると教えて頂きました。

ここでいう、「アイデンティティの崩壊」とは、
芸人として成功することに人生の意味や価値を見出しがむしゃらに走ってきた過去を手放し、
社会人・サラリーマンとして自分はどう生きていきたいのかに向き合う際に起こる、
心の葛藤のことです。

今回、就職を目指す方に伺ったのは、
お笑いの世界では、学歴が無いことや年齢を重ねていることをネタにできた、
いわばコンプレックスが「おいしい」という世界だったのが、
これからはそうではなくなることに不安を感じるというお話でした。

これまで自分の強みや価値だったものが、そうではなくなる。
これまでかっこいいと思ってきた生き方を捨て、かっこ悪いと思ってきた生き方を選択する。

こんなとき、「アイデンティティの崩壊」は起きるのだと思います。

この話を聞いたとき、私はふと、自分だったらこの「アイデンティティの崩壊」が起こることに気づけるだろうか?と考えました。

今回、キャリア面談を実施していた方も、もともとはお笑い芸人を目指していて、その夢を諦め、社会人として就職する道を選んだ方でした。

その方は、社会人として就職し、持前のコミュニケーション力で大きな成果をあげた後、独立して、現在は自分と同じような境遇の方の就職支援をしています。

その方のサービスの肝が、支援対象者の「アイデンティティの崩壊」を防ぎ、肥大化した自分を小さくしてあげて、現実を直視できるように促すこと。

自分自身が経験してきた道だったからこそ、当事者の葛藤に気づき、その葛藤を超える支援をすることを、「提供価値」として事業を運営しているのだと思います。

「まったく就業経験のない元お笑い芸人が、社会人として一般企業に就職することを目指す。」

そんな稀有な体験をしていることがその人の価値の源泉だと考えていましたが、
正確に言えば、そうした経験をしていることではなく、そうした経験の中で、「どんな葛藤が起きるか」を熟知していることが価値を生み出すのかもしれません。

あなたには、自分にしか分からない「葛藤」はありますか?
その「葛藤」に向き合っていますか?

その「葛藤」に向き合い続けた先には、あなたの提供できる価値が大きく広がっていくかもしれません。

「自分にしか分からない「葛藤」を貯めていくと、それが価値になる」
そんなことを感じた経験でした。

芸人ネクスト
夢諦めたけど、人生諦めていない人の転職
https://ore.co.jp/

 

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