新人・若手の主体性・リーダーシップを引き出す方法

(株)NEWONEの上林です。
各社で新入社員研修の真っ只中という時期になりました。今年の新人はいかがでしょうか。

私自身、新入社員に向けたファシリテーション自体は15年ほど前から行っており、その中でも新人の傾向は少しずつ変化を見せていると思います。

真面目で素直、答え探し傾向がある、目立つ人が少ない、主体性がない、、など

様々な意見を耳にすることはありますが、
改めて、主体性に近い概念でリーダーシップという観点から、新人や若手の育成について考えてみたいと思います。

リーダーシップの定義とは


リーダーシップとは?と問うと、
・カリスマリーダーである
・経験豊富な人
・自分にはないもの
などの意見が出ることが多いです。

『宇宙兄弟 「完璧なリーダー」は、もういらない。』長尾 彰 (著)の中で、

リーダーに必要とされる「リーダーシップ」は、あなたがすでに持っているもの
リーダーシップを「発揮するか、しないか」の違いだけ

と述べられており、生まれ持ったものではないことが謳われています。だからこそ、一人ひとりの可能性を信じることは大事だと強く思っています。

また、神戸大学の金井壽宏氏は、『リーダーシップ入門 (日経文庫)』の中で、

『絵を描いてめざす方向を示し、その方向に潜在的なフォロワーが喜んでついてきて絵を実現し始める』ときには、そこにリーダーシップという社会現象が生まれつつある。

とおっしゃっています。

人がフォロワーとして喜んでついくることがリーダーシップとするならば、そのリーダーシップはどのように発揮していけるようになるのでしょうか。

リーダーシップを発揮するための二つの方法


1つは、個人が「絵を描く」力をつけたり、人を説得する力をつけたりすること。また、「こうしたい」と言うスタンスをつけること。
すなわち、個人の能力開発という観点になります。

もう1つは、「ついてくる」に着目して、個人が「したい」と言ったことに対して、周りが率先してフォロワーになるということ。掲げたことに対して、フォロワーがつけばリーダーシップと定義するならば、ついてきた時点でリーダーシップの発揮経験になるため、本人の能力関係なく、周りのかかわりでリーダーシップが発揮できたことになります。
ただ、周りのかかわりだとしても、本人にとっては成功体験になり、自信がつくものです。
こちらは、組織開発という観点になります。

昨今の新人や若手社員の主体性やリーダーシップを引き出すために


わがままやイマイチなことに対して、何でもフォロワーになれば良いというわけではないです。誤った結果を招いたり、本人が勘違いして成長が阻害されたりするものです。

一方で、
“こうした方が良い”というような新人・若手の意見を引き出すアプローチをしていますか
比較的良い意見の場合、上司(トレーナー)は率先してフォロワーになっていますか
職場は、どんどん積極的にフォロワーになる風土ですか

たとえ周りのかかわりの影響が大きかったとしても、リーダーシップを発揮したという経験を持つことが、本人の手ごたえになり、主体性が引き出されるものだと思います。

主体性やリーダーシップ自体は、特段の知識が必要なものではないです。
あくまで経験によって磨いていくものだからこそ、その経験を発揮しやすくすることも、新人や若手が育っていく上で重要なことではないでしょうか。

新人本人に対する原因論ではなく、組織風土という観点から組織を強くするということも、これからは強化していきたいものでもあります。

 


■プロフィール
上林 周平(kambayashi shuhei)

大阪大学人間科学部卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。
官公庁向けのBPRコンサルティング、独立行政法人の民営化戦略立案、大規模システム開発・導入プロジェクトなどに従事。
2002年、株式会社シェイク入社。企業研修事業の立ち上げを実施。その後、商品開発責任者として、新入社員〜管理職までの研修プログラム開発に従事。
2003年より、新入社員〜経営層に対するファシリテーターや人事・組織面のコンサルティングを実施。
2015年より、株式会社シェイク代表取締役に就任。前年含め3年連続過去最高売上・最高益を達成。
2016年、若手からのリーダーシップを研究するLeadership Readiness Lab設立し、代表に就任。
2017年7月、「和×人材育成」をコンセプトにした和の大学株式会社を設立。
2017年9月、これからの働き方をリードすることを目的に、生産性向上やイノベーションなどを支援する株式会社NEWONEを設立。
米国CCE.Inc.認定 キャリアカウンセラー

 

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