ビジネスにおける「アート」と「サイエンス」

こんにちは。NEWONEの山田です。
日々感じたことを“描い”ていこうと思います。

前回、“表現することは生きること”で描いた話の続きでありますが、絵画、音楽、ムーブメント、ドラマ、造形、そして文章という様々な表現媒体を用いた“アート(art)”との出会いは、私の生活に彩りを与えてくれました。

今までも絵を描いたり、音楽を奏でたり、歌ったり、踊ったり…という経験はしたことはあります。しかし、アートというものを必要不可欠な存在まで認識したことは、私には無かったことだったので、その衝撃は大きかったと思っています。

私がアートにのめり込むきっかけは、パステル曼荼羅アートというものに出会ったことでした。色(Color)を遣って自分自身を描く“表現アート”です。理由はわからないけれど、この色が気になる。理由はわからないけれど、この色を重ねたい。色を濃くしたい。理由はわからないけれど、この形を描きたい。

理由はわかりません。でも、自分の直感が、感性がそれを求めるのです。

最終的には、そのアートが私の無意識なものを顕在化してくれました。感情や記憶を統合させ自分を解放し、ニュートラルに戻っていく感覚とでもいうのでしょうか。アートがまるで自分の鏡のように自分を映し出していました。

絵を描くことで自分自身を更に知ることになりました。

自分の中でアートというものへの意識が高まっている中で、昨年の夏にこんな本に出会いました。

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?経営における「アート」と「サイエンス」
(光文社新書 山口周 著)

この本の中では、「グローバル企業が世界的に著名なアートスクールに幹部候補生を送り込む。極めて功利的な目的のために「美意識」を鍛えている。「これまでのような「分析」「論理」「理性」に軸足を置いた経営、いわば「サイエンス重視の意思決定」では、今日のように複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取りをすることはできない」と言っています。

現在の企業には、アカウンタビリティ(なぜそうしたかの理由を後でちゃんと説明すること)が求められるので、アート(なんとなく、これがいいかなと思って意思決定をしました)だとアカウンタビリティが難しい。しかし、今の日本企業にも起こっていることは、アカウンタビリティの重要視でサイエンス(様々な情報を分析した結果、このような意思決定をしました)・クラフト(過去の失敗経験をふまえた結果、このような意思決定をしました)を軸足に置いた経営であると警鐘を鳴らし、複雑で不安定な世界において、アートで組織を牽引することの重要性を伝えています。トップに「アート」を据え、左右の両翼を「サイエンス」と「クラフト」で固めて、パワーバランス均衡させるべきだと。

以前よりアートをビジネスの世界に統合させていきたいと思っていた私は、組織開発・人材育成のプロフェッショナルである著者の本を読み、ますます好奇心旺盛になったことは言うまでもありません。

そして、パステル曼荼羅アートをビジネスのワークショップの場で導入してみました。言葉以上のイメージを聴き手に与えたことは言うまでもありません。言葉になる前の感覚を表現したことで、対話の場に彩りが増した瞬間でした。

こうやって、アートの可能性を私は探り続けています。

 


■プロフィール
山田 静香(shizuka yamada)
大学卒業後、大手人材サービス会社にて法人営業・秘書・経営企画を経験後、
営業部門マネジメントに携わる。
2006年シェイクに入社。リーダーシップ開発・組織開発プログラム等のファシリテーションを実施。
エグゼクティブ(パーソナル)コーチングやシステム(関係性)コーチングアプローチでの
組織開発なども実施している。また、管理部門責任者としても組織運営に携わる。
現在は、シェイク・NEWONEファシリテーターとして活動しながら、
可能性の開花を意図するBloomingColorを設立し、人々のそれぞれにもつ色が
表現されるための支援(パステル曼荼羅アーティストとしてワークショップの開催や
フラワーエッセンスセラピスト)も行っている。

 

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