若手社員の差が出るポイント ~逆算思考③~

生産性を高める逆算思考。阻害するものとは

「働き方改革」が叫ばれる中、
一人ひとりの生産性を高めることも求められる今日この頃。

いつでも圧倒的に成果がでる若手社員と、そこそこの若手社員、
その違いは何か?の1つとして取り上げている、
個人の生産性にも影響する「逆算思考」。

若手社員や中堅社員は、
いつでも「逆算思考」ができているかというとそうではない中、

それを阻害している3つの要因の一つとして、
(2)心理的ブレーキが発生する
について、改めて考えてみたいと思います。

一つ上のレベルの行動が大事だが、まずは経験しているか

前回コラムで書いたように、逆算思考を発揮するにも様々なシーンがあります。

1. ルーチン業務の逆算
2.自分の仕事の逆算
3.領域内他業務の逆算
4.領域内チャレンジの逆算
5.初環境での逆算

逆算思考を発揮する上で大事なのは、一つレベルの高い環境下で逆算することができるかどうか。
人は頭で考えているだけでは習得できず、学者のコルブ氏が述べた「経験学習サイクル」にもある通り、まずは経験し、内省・持論化していくことが、次の行動につながるものです。

では、今まで「逆算思考」を行ってなかったレベルで実行する際に、阻害する要因は何でしょうか。
それは、心理的なブレーキにあります。

逆算思考を阻害する4つの心理的ブレーキ

では、どのような心理的ブレーキがあるでしょうか。

まずは、「コミット不足傾向」というブレーキがあります。
今、自分が行うことに心からコミットしておらず、そのため、目標(ゴール)を具体的にセットできていないというものです。

逆算思考は、ゴールから逆算していくものであるため、そのゴールに対して本気になり、しっかりと自分でゴールをイメージできないと具体化できないものです。

その仕事の背景は何か、自分が行う意味は何か、自分の中でしっかりと意味づけ、コミットしていくことが必要になります。

次に、「考えること放棄傾向」というブレーキがあります。
初めてのことで想像できず、具体化のために考えたり(聞いたり)することができていないというものです。

一つ上のレベルでは、初めてのことも多く、ぱっと確実にやるべきことを思いつくことは少なく、一つひとつ全体を捉えながら、ゴールに必要なものは何かを考え続ける必要があります。

しかも、「正解!」と誰かが答えを言ってくれるわけでもない中で、自分の中で、成功がイメージできるくらいまで考え続ける気持ちを持つことが大事です。

次に、「石橋たたき傾向」というブレーキがあります。
自分の知っていることなど、確実な方法で取り組みたいという気持ちが優先されるというものです。

自分が行ったことある作業に取り組む場合、「やっている」という手ごたえも感じますし、その作業自体に失敗することは少ないでしょう。
だから、逆算思考で云々考える前に、「確実な方法」と自己正当化して、やれる作業から真面目に愚直に取り組んでしまう。
結果として、手前の見えているところから手を付ける行動になってしまい、逆算思考を阻害しているということです。

真面目に愚直に取り組むことで言い訳し、逆算思考から離れていないか、自問することが重要です。

最後に、「不確定恐怖傾向」というブレーキがあります。
不確定なものと向き合ったり、行動を起こすことに対して怖さがあるというものです。

行ったことない取り組みには、怖さを感じます。また、その内容を人に相談することも、自分一人で進めるよりも、億劫さを感じます。

しかし、その躊躇が、考えること自体にブレーキをかけたり、手前のできることに目が向くようにしてしまったりして、逆算思考を阻害することになります。

一つ上のレベルでは、多かれ少なかれ怖さがあるということを認識した上で、その上で、自分は逆算思考をしているかを自問することが重要になります。

まとめ

頭で逆算思考が大事だとわかっていても、一つ上のレベルになると心理的なブレーキがでるもの。それを自認して向き合い、経験していくことが逆算思考を自分のものにしていく上で重要です。

そして、その結果が、いかなる場面でも成果を出していく仕事の進め方につながるのでしょう。

次回は、逆算思考に対する別の阻害要因について、考えてみたいと思います。

 


■プロフィール
上林 周平(kambayashi shuhei)

大阪大学人間科学部卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。
官公庁向けのBPRコンサルティング、独立行政法人の民営化戦略立案、大規模システム開発・導入プロジェクトなどに従事。
2002年、株式会社シェイク入社。企業研修事業の立ち上げを実施。その後、商品開発責任者として、新入社員~管理職までの研修プログラム開発に従事。
2003年より、新入社員~経営層に対するファシリテーターや人事・組織面のコンサルティングを実施。
2015年より、株式会社シェイク代表取締役に就任。前年含め3年連続過去最高売上・最高益を達成。
2016年、若手からのリーダーシップを研究するLeadership Readiness Lab設立し、代表に就任。
2017年7月、「和×人材育成」をコンセプトにした和の大学株式会社を設立。
2017年9月、これからの働き方をリードすることを目的に、生産性向上やイノベーションなどを支援する株式会社NEWONEを設立。
米国CCE.Inc.認定 キャリアカウンセラー

 

 

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